広島のオンライン健康支援
2020-11-30 11:00:08

広島が推進するオンライン健康支援基盤の新しいビジョンとは

広島が推進するオンライン健康支援基盤の新しいビジョンとは



広島地域での「ひろしまIT融合フォーラム」において、オンライン健康支援基盤の創出に関する提案が採択されました。このフォーラムは、産学金官が連携しながら新しいビジネス創出を目指す事業であり、地域の発展に寄与することを目的としています。今回は、このプロジェクトの具体的な内容について詳しく紹介します。

採択の背景と要旨



このプロジェクトは、海上就労者の健康状態を陸上と同様に、リアルタイムで把握し、適切な管理を行うための先進的な技術開発を目指しています。医療やヘルスケアに携わる医師や薬剤師、そしてIoT分野の専門家が集まり、リアルタイムで健康情報を共有できるプラットフォームを構築することが目標です。

コア技術とその実現可能性



特に注目されるのは、広島市立大学が開発している「次世代IoTデータ集約無線通信規格:SmartBAN」です。この技術は生体情報をシームレスに収集できるため、遠隔地にいる海上就労者の健康情報も容易に取得できます。また、通信環境が不安定な地域でもスムーズにデータを送受信できる「VHF帯無線通信システム」の導入も予定されており、これにより医療やヘルスケアのサービスを途切れることなく提供することが可能となります。

実証実験の展開



プロジェクトのキックオフに向けて、オンライン診療システムなど、医療関連企業や技術プロバイダーとの協働による実証実験が行われる予定です。この実験では、医療・健康情報の基盤を検証し、成果を上げることが求められます。特に、プロジェクトの成果を反映させた上で、幅広い事業者や研究機関とのコンソーシアムを形成することが計画されています。

今後の展望



今回の取り組みは、未来の医療を支える重要なステップとなるでしょう。医療やヘルスケアの現場でのデジタル化が進む中、今回のプロジェクトは、新たなビジネスチャンスを生み出す可能性があります。特に、多様なフィールドで活躍するJRC(日本無線株式会社)などの企業と連携して、実用化や商用化を一層加速させることが期待されています。広島という地域を舞台にしたこの取り組みは、全国的なモデルケースとなることでしょう。

結論



新たな「オンライン医療・健康情報基盤」の創生は、広島をきっかけに全国へと拡大する可能性を秘めています。今後も産業界、学術界、行政が一体となり、地域の健康と安全を守るための取り組みが進展していくことを期待しています。広島から発信される新しい価値創造の波に注目したいと思います。

会社情報

会社名
公立大学法人広島市立大学大学院 情報科学研究科
住所
広島県広島市安佐南区大塚東三丁目4番1号
電話番号
082-830-1609

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。