新たなIoTの幕開けを告げる5G技術
ロンドンに本社を置くTelitが、5GデータカードモジュールFN980mを日本のIDY社が開発したiR730Bエッジゲートウェイに採用したことを発表しました。この技術の導入により、IoT(モノのインターネット)の分野での新たなサービス革新が期待されています。
FN980mデータカードは、Qualcomm® Snapdragon™ X55 5G Modem-RFシステムを搭載しており、高速通信を可能にします。このモジュールは、支店や支社に関するコネクティビティまた、業務レベルでのビデオブロードキャストやデジタルサイネージなど、さまざまな高性能ビジネス用途に最適です。
IDYの新たな取り組み
IDYは、成長し続けるIoT/M2M市場で、高信頼性のワイヤレステクノロジーを中心に顧客のニーズに応えています。彼らの製品は、自動販売機、高速鉄道、AIロボットなど、私たちの日常で目にする多くの機械に利用されています。現在、5G网络の導入により、新しいサービスやネットワークの利便性が向上し、さまざまなビジネスチャンスが生まれています。
今回登場したiR730Bは、これまでのIDYのエッジゲートウェイの優れた特性を引き継ぎつつ、高速通信に特化して設計されました。40 x 52mmのモジュールベイを持ち、FN980mのデータカードを収納できる構造になっています。さらに、GbE有線LAN、RS232/485、DIOなど従来の機能もこのサイズに収めています。デュアルコアCPUの搭載により、5Gとエッジコンピューティングの両立が可能となっています。
Telitの技術的アプローチ
Telitの5G技術担当副社長Marco Contento氏は、「IDYの新しいiR730Bエッジゲートウェイは、私たちが世界のOEM供給先に提供する最新技術を迅速に展開する力を示しています」と語ります。この技術は、3GPP Rel. 15規格に基づき設計されており、Qualcomm Technologiesの第2世代Snapdragon X55 5G Modem-RFシステムを活用しています。FN980mの採用により、5GやギガビットLTEのメリットを迅速に享受することができるのです。
FN980mの特長
FN980mには多くの特長があります。
- - フォームファクタ: M.2(NGFF)30x50mm
- - 通信方式: 5G Sub-6およびmmWave、SAおよびNSAオペレーション対応
- - 4G通信: Cat 20、最大7CAで256 QAM DL/ULに対応
- - MIMO機能: 4×4 MIMO(4Gおよび5G Sub-6帯)
- - GNSS: GPS対応(gpsOne Gen9 L1/L5帯)
これらの機能により、FN980mは低消費電力を維持しながら、どんな環境でも最大限のパフォーマンスを発揮できます。例えば、屋内外の低地での使用、さらには高所屋外用にも対応できるため、柔軟なネットワーク対応が可能です。
未来への期待
TelitはIoTの実現を促進するために、多様なワイヤレスコネクティビティモジュールやプラットフォームを提供してきました。近年の急速な技術進化と共に、IoT市場の拡大が続く中、TelitのFN980mデータカードによる5G技術が企業や個人のデジタルビジネスの促進に大きく寄与すると期待されています。