BlueSkeye AI社の居眠り検知技術がEUの新法施行に先駆け実証成功!
2024年7月7日に欧州で施行される新法に先駆け、自動車ドライバーの居眠り検知システムの実証テストが、国内総代理店を務めるコーンズテクノロジー株式会社とBlueSkeye AI社によって実施されました。
この実証テストは、ノッティンガム大学の人間工学研究グループが所有する運転シミュレータを用いて行われました。20名のドライバーが1時間かけて単調な運転課題をこなし、5分おきに疲労度を評価。その結果、BlueSkeye AI社の感情認識AIが生成した疲労度評価は、EUのプロトコルに則った評価と比較して高い精度を示し、車載搭載の基準を満たすことが確認されました。
BlueSkeye AIの技術は、車内の左右のフロントピラーに取り付けられた近赤外線カメラで、ドライバーの目線、頭部、表情筋の動きを分析することで、疲労の兆候を検知します。今回のテストでは、EUが定める感度40%の閾値を大きく上回る結果となり、ドライバーの眠気を正確に特定できることが証明されました。
BlueSkeye AI社の最高科学責任者であるミシェル・ヴァルスター教授は、今回の実証成功について次のように述べています。
>「私たちの最終目標は、自動車メーカーが、既存のカメラとマイクを用いて表情と声を分析するAIの測定結果によって乗員の感情に反応できる車を開発できるよう支援することです。ドライバーの眠気と注意力に関する自社の技術を検証したことで、自社の基盤技術が機能していることを証明されました。また、欧州連合(EU)のEuro NCAP Vision 2030による厳格な法的要求を満たし、私たちは顧客の期待に応えることができるということを示します。ノッティンガム大学人間工学研究グループ所有のドライブシミュレータのような世界クラスの設備を利用でき、弊社の自動車技術の開発と検証を支えていただいていることをとても光栄に思います。」
BlueSkeye AI社は、顔と音声をスキャンするAIを通じて、人間の感情や行動を分析することで、健康状態や精神状態の評価、見守りに役立つソリューションを提供しています。この技術は、自動車業界だけでなく、ヘルスケア、ソーシャルロボット工学など、幅広い分野で活用が期待されています。
今回の実証成功は、ドライバーの安全運転を支援する新たな技術として注目を集めています。BlueSkeye AI社の技術が、今後、自動車業界にどのような影響を与えるのか、今後の展開が期待されます。