パーソルグループ、女性管理職比率26.8%で過去最高を更新
パーソルホールディングス株式会社は、2024年9月期の女性管理職比率が26.8%に達し、前半期比で1.2ポイントの増加を示し、過去最高を記録することができました。この成果は、多様性、公平性、包括性(DEI)を重視した取り組みの賜物です。
目指すべき目標と進捗
パーソルグループは、2030年までに女性管理職比率を37%にすることを目指して活動しています。この目標は、全体の女性比率に合わせることを意図し、具体的な施策を講じてきました。特に、グループ内での女性管理職比率の向上には、ジェンダーダイバーシティ委員会が中心となって推進しています。
グループの取り組み
パーソルホールディングス
- - 女性管理職比率: 36.2%
- - 主な取り組み: リモートワークを行う社員が9割以上。社員それぞれのライフスタイルに応じた働き方を可能にする「FLASH制度」を導入し、育児時短勤務を支持しています。さらに、各本部ごとの目標設定を通じて女性管理職の登用を進めています。
パーソルテンプスタッフ
- - 女性管理職比率: 37.7%
- - 主な取り組み: 個々のキャリア発展を支援するキャリアサポーターによる面談を設け、多様な働き方を認識してもらうための「LINKプロジェクト」を実施中です。2023年からの「私のカラダ×はたらくプロジェクト」により、女性特有の健康に関する疑問を解消する取り組みも行っています。
パーソルキャリア
- - 女性管理職比率: 33.6%
- - 主な取り組み: 継続的なキャリア開発のための「スポンサーシッププログラム」を提供し、女性アシスタントマネジャーに向けた研修も実施。さらに、別部署の女性管理職とのマッチングを通じて別の視点を得る座談会も行われています。
社外評価と今後の方向性
パーソルグループは、金融市場からも高く評価されており、女性活躍の推進に積極的に取り組む企業として「なでしこ銘柄」にも選定されています。また、DEIを促進するために、トップからのコミットメントを強化し、制度や環境整備、更に社内の風土改革に取り組む姿勢が見て取れます。
特に、2023年から新たに導入されたDEI研修を通じて、多様性を理解し受け入れることを目指しています。今後もこの進行中のトレンドを引き続き後押しし、2030年の目標達成に向けて、さまざまな施策を推進していくことを表明しています。
まとめ
女性管理職比率の向上は、その企業の成長と未来に向けた可能性を示しています。パーソルグループは、全従業員が笑顔で働ける環境作りを進め、2030年には「100万人により良い働く機会を創出する」というビジョンを実現しようとしています。この姿勢は、今後の人材マネジメントの新たなスタンダードとなることでしょう。