三菱化工機株式会社(以下、当社)は、日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)より、中型水素製造装置「M-HyGeia 1000」を受注したことを発表しました。この装置は、1,000Nm3/hrの能力を持ち、3系統を備えています。今回の受注は、GX推進法に基づく「排出削減が困難な産業におけるエネルギー・製造プロセス転換支援事業」に関連するものです。具体的には、日本製鉄の高炉プロセスから電炉プロセスへの移行に向けた投資の一環として位置づけられており、2028年には九州製鉄所八幡地区に納入される予定です。
当社の水素製造技術の歴史
当社は1964年に国内初の水蒸気改質法による水素製造装置を手掛けて以来、60年以上にわたり水素や石油関連のプラント建設に従事してきました。特に2005年に開発したHyGeiaシリーズは、水素ステーションや工業用途向けに約100基の納入実績を誇っており、市場でのトップシェアを確立しています。さらに、ICI式を含む大型水素製造装置は、全体で国内外に約200基に達する豊富な納入実績を持ち、その経験が今回の受注にも生かされています。
GX事業の推進と持続可能な社会への貢献
今回の受注は、2025年度から新しい報告セグメントとして設定した「循環型社会推進」および「クリーンエネルギー」領域に合致しています。今後、当社は長年培ってきた水素製造技術を駆使し、さらなる技術革新と持続可能な社会の実現に寄与していく所存です。
日本製鉄は、「日本製鉄カーボンニュートラルビジョン2050」を2021年3月に公表し、カーボンニュートラルの実現を目指しています。この目標に向けて、当社の水素製造装置が評価され、2024年の水素還元製鉄実証用の大型水素製造設備に続く形で採用されました。
SDGsへの貢献
この取り組みを通じて、当社はSDGs(持続可能な開発目標)の各目標に貢献しています。具体的には、エネルギーの普及とクリーン化を目指す目標7、産業と技術革新の基盤作りを進める目標9、「つくる責任、つかう責任」を掲げる目標12、気候変動に対する具体的な対策を求める目標13に取り組んでいます。これらの目標の実現に向けて、当社は一層の努力を重ねていくことでしょう。今後の展開に期待が寄せられています。
まとめ
三菱化工機の水素製造装置の受注は、日本製鉄のカーボンニュートラルのビジョンと密接に関連しており、持続可能な社会の構築に向けた重要な一歩と言えるでしょう。地域社会や企業のニーズに応じた適切な技術提供を通じて、より良い未来を共に描いていく姿勢が感じられます。