香川県善通寺市の新たな取り組み
香川県善通寺市で、地域の子どもたちを対象とした新しいSTEAM教育プログラムが始まります。このプログラムは、穴吹エンタープライズ株式会社が株式会社ゼムスと提携し、2023年9月20日より実施される『防災×ドローン』をテーマとしたものです。
プログラム紹介
この新しい教育プログラムの大きな特徴は、災害を想定したシミュレーションを基に、防災教育とドローン操作の体験を組み合わせた、課題解決型の学びを提供することです。学生たちはチームでのミッションを通じて、創造力や協力の重要性を学び、自ら撮影・編集した映像を発表することで表現力も高めます。このプログラムは、「香川ドローンラボ」と「穴吹カレッジグループ」および「あなぶきグループ」が運営することで、地域の魅力や企業についても触れる機会を提供し、子どもたちの将来の選択肢を広げることを目指しています。
STEAM教育とは何か?
そもそもSTEAMとは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Arts)、数学(Mathematics)の頭文字を取った言葉で、それぞれの分野を横断的に学ぶ教育スタイルを指します。特にアメリカで始まったこの教育法は、日本では2018年から学習指導要領に取り入れられ、広がりを見せています。この種の教育は、問題解決能力や批判的思考を育む上で非常に効果的とされています。
プログラムの構成
プログラム名
- - 小学校: 『ドローンではじめる学びの第一歩~未来への扉を開く~』
- - 中学校: 『ドローンからつながる学び、広がる未来』
開催日程
- 第1回: 9月20日(土)
- 第2回: 9月27日(土)
- 第3回: 10月4日(土)
開催時間: 午前クラス 9:00~12:00 / 午後クラス 13:00~16:00
- 第1回: 10月3日(金)西中学校
- 第2回: 10月30日(木)東中学校
- 第3回: 11月6日(木)東中学校
- 第4回: 11月27日(木)東中学校
- 第5回: 12月4日(木)東中学校
- 第6回: 12月16日(火)(2校合同)
各授業の開催時間: 10:45~15:15 / 第6回のみ13:20〜15:10
会場
- - 小学校: 善通寺市立中央小学校
- - 中学校: 善通寺市立東中学校・西中学校
対象者
小学校は善通寺市立の5・6年生から120名(60名/クラス、2クラス開講)、中学校は西中学校・東中学校の2年生227名が対象です。
プログラムの内容
具体的には、プログラム内で「TASUKEミッション」と名付けられた授業が行われ、大災害が発生した架空の都市を再現してドローンがどのように活用されるかを学びます。この課題を順番にクリアしていくことで、ドローンの基本的操作から防災に関する知識まで、一貫して身につけることが可能です。
STEP1: 減災教育・安全運転について学ぶ
STEP2: 目視飛行の基礎
STEP3: 目視外・ゴーグル飛行操作
STEP4: シミュレーター飛行
STEP5: プログラミング飛行とドローンショープログラミング
STEP6: TASUKEミッションにチャレンジ
講師のご紹介
プログラムは専門家によって教えられます。木村玲欧氏は、兵庫県立大学の教授で、防災心理学についての豊富な知識を持っています。また、神原信之介氏は、株式会社ゼムスの代表として地域のドローン教育活動に取り組んでおり、楽しく安全なプログラミング体験を提供しています。
主催と運営
このプログラムは善通寺市教育総務課が主催し、穴吹エンタープライズ株式会社がその運営を受託しています。株式会社ゼムス、学校法人穴吹学園、あなぶきグループが協力し、地域の子どもたちに新たな学びの場を提供しています。
このように、香川県善通寺市では地域と企業が連携し、未来を担う子どもたちへの教育に新たな一歩を踏み出しています。地域の魅力や企業に対する理解を深めることで、彼らの将来に広がりを持たせる基盤が作られています。