新たな研究拠点の誕生
2025年12月5日、株式会社朝日工業社が茨城県つくば市に「朝日工業社つくば技術研究所」の開所式を執り行いました。この新しい研究施設は、省エネや環境改善に寄与する最先端技術の開発を目的としたもので、地域の産業や学術界と連携を強化する重要な拠点となることでしょう。
開所式の様子
開所式には、茨城県の立地推進東京統括本部の統括本部長や学会関係者、大学の研究者など多くの来賓が出席し、新たなスタートを祝いました。髙須康有社長による挨拶では、研究所の意義や今後の展望について語られ、参加者は期待に胸を膨らませました。
技術研究の内容
1. 省エネ空調技術の革新
つくば技術研究所では、オフィス空間の省エネ性や快適性を追求するための空調システムの研究が行われます。複数の空調方式(床染み出し式や壁放射式など)を用いて、それぞれの組み合わせによる省エネ効果を実空間で検証します。また、直射日光の影響を調査するための疑似太陽光照射装置も完備しており、実践的なデータを元に新しいオフィス空調の開発に繋げる予定です。
2. アグリ技術の進展
農業技術に特化した実験室では、様々な植物の栽培が行われます。特に高付加価値作物や医薬品原料植物の栽培も視野に入れた研究が進められており、地域の農業と連携しながら、持続可能な栽培システムの開発を目指します。教育機関や民間企業との共同研究にも取り組み、幅広いニーズに応える技術を生み出すことが期待されています。
3. 環境改善技術の発展
同研究所は、脱臭やVOC技術、気流可視化技術を進化させた環境改善技術の実用化も目指します。快適な作業環境を作るための新しい装置の開発を進め、地球環境への貢献にも注力していく予定です。
学びの場としての役割
つくば研究所は、社員の教育にも力を入れており、スケルトン天井の会議室や見学通路を設置することにより、実際の設備を観察しながら学びやすい環境が整えられています。透明な空調機や衛生陶器を用いて内部構造を見られる設備研修室も完備しており、実験と学びが融合した空間を提供します。
未来への展望
株式会社朝日工業社は、このつくば技術研究所を中心に、大学や研究機関、企業と連携を深め、持続可能な社会づくりに貢献するための最先端技術の開発を推進していく方針です。
つくば技術研究所の概要
- - 名称: 朝日工業社つくば技術研究所
- - 所在地: 茨城県つくば市学園の森二丁目12番6
- - 構造: 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)
- - 階数: 地上2階建て
- - 敷地面積: 9,300.07㎡
- - 延床面積: 3,782.24㎡
このように、朝日工業社つくば技術研究所は、次世代の環境技術を探求する魅力的な拠点として期待されています。詳細については、公式ページを確認してみてください。