アートでつくる共生社会
2025-06-18 16:22:02

「世田谷たがいちがいプロジェクト」アートが築く共生社会の未来

アートと共生の新しい風を感じる「世田谷たがいちがいプロジェクト」



2023年6月、株式会社ヘラルボニーが世田谷区にて「地域共生社会プロモーション」を開始し、注目を集めています。このプロジェクトは、アートを通じて多様性やダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)への理解を深めることを目的としており、地域全体での参加型ワークショップを展開するなど、さまざまなアクティビティを予定しています。

プロジェクトの背景と目的



世田谷区は、障害の有無にかかわらず誰もが個性を発揮し、安心して暮らせる地域を目指して「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」を制定してきました。しかし、条例の認知度は必ずしも高くなく、区民の理解を深めるために新たな取り組みが必要とされていました。そこで今回の「世田谷たがいちがいプロジェクト」が立ち上げられたのです。

アートが生み出す多様性の体験



プロジェクトの大きな特徴は、契約作家のアートポスターが商店街を彩り、街中で異なる個性を楽しむ機会を提供する点です。ヘラルボニーの契約作家であるmarina氏をはじめとするアーティストたちの作品が、地域の各所に展示されることで、アートを通じて「違いを尊重する」考え方を浸透させる狙いがあります。また、区民に気軽に参加できるワークショップを通じた体験を通じて、多様性を実地で感じる場を設けます。

お披露目会の盛況



プロジェクトのお披露目会は2023年6月18日、世田谷区内で開催され、参加者は企業や団体の代表、一般市民を含めて約50人に上りました。このイベントでは、プロジェクトの詳細が説明され、実際にワークショップを体験する場も設けられました。参加者からは、普段絵を描く機会が少ないため新鮮だったとの声や、多様な方々とつながることができ非常に楽しい体験だったといった感想が寄せられました。区長の保坂展人氏は「このプロジェクトが多様性への理解を促進する第一歩となることを期待している」とコメントしました。

続くプロジェクトの展開



今後、世田谷区内の企業や学校と連携し、さらなるイベントやワークショップが実施される予定です。これにより、プロジェクトは地域全体に広がり、区民一人一人が「共生」という理念を実践しやすくなることが目指されています。また、アートを発信することで、世田谷区の利用者が多様性や異なる個性を尊重し価値を見出すことができればと考えられています。

クリエイティブによる社会の変革



ヘラルボニーは、障害のイメージ変容と新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニーとして、独自のビジョンを持っています。本プロジェクトを通じて、アートを愛するすべての人々に新しい体験と価値を提供し、世田谷区を「多様性にあふれる住みやすい街」として更に進化させていくことでしょう。「たがいに拍手、ちがいで握手」を合言葉に、そっと寄り添い合いながら、互いの違いを受け入れる街づくりが進行中です。これからの世田谷区の取り組みに、ぜひ注目していきたいところです。


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会社情報

会社名
株式会社ヘラルボニー
住所
岩手県盛岡市開運橋通2-38HOMEDELUXビル4F HERALBONY
電話番号

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