外国人留学生向け防災ワークショップの開催
近年、気候変動により自然災害が激化する中、特に外国人留学生にとっては言語や文化の違いから正しい情報を得ることが難しくなっています。そのため、災害に対する意識と備えを促すことが急務とされています。このような背景の下、損害保険ジャパン株式会社と昭和女子大学が共同で開催した「防災ワークショップ」が注目を集めました。
1. イベントの背景
この取り組みは、日本にいる外国人留学生に、災害時の知識や備えを身につける機会を提供することを目的としています。昭和女子大学では、これまでにも外国人留学生に災害に関する情報を提供してきましたが、より実践的な知識を共有するために、新たなワークショップの実施が決定されました。特に、地震などの自然災害が頻発する日本では、留学生が正確な情報を得ることが不可欠です。
このプロジェクトでは、損保ジャパンが「防災ジャパンダプロジェクト」として、これまでも防災に関する活動を行っており、今回も西谷社との協力のもと実現しました。このワークショップを通じて、参加者は「非常食に馴染みのない留学生に防災を身近に感じてもらいたい」という思いを実現することが目指されました。
2. ワークショップの概要
ワークショップは二部構成で実施されました。第一部では、過去の地震の被害や今後警戒される地震についての知識を共有するセッションが行われました。具体的には、東日本大震災や能登半島地震の実体験を基に、参加者が日本の地震状況を理解するための重要な情報が提供されました。
第二部では、非常時の備えとして必要な水や食品、生活用品の種類や量について学びました。特に、このセッションでは日本の非常食の試食も行われ、参加者は実際に食事を体験することで興味を深めました。これにより、留学生は自宅での備蓄について考えるきっかけを得ることができました。特に印象的だったのは、参加者が自分たちで作成した紙食器を使って非常食を食べるという体験です。多くの参加者が「非常食がおいしいことに驚いた」と感想を述べ、災害への備えについて真剣に考える機会になったようです。
3. 今後の活動
今後も、損保ジャパンは様々なstakeholderと協力し、外国人を含む要配慮者への災害時対応の重要性を認識し、安心して日本で生活できる環境を提供するための活動を続ける考えを示しています。これにより、地域社会の防災力の向上を図り、より多くの人々が「損保ジャパンで良かった」と感じる日々を実現すべく取り組んでいくつもりです。