中堅金融機関向けの新AMLケース管理ツールが登場！ DＴＳのソリューションで効率化を実現

近年の金融犯罪やテロ関連資金の管理体制強化が叫ばれる中、株式会社DTSが新たに提供する『AMLケース管理ツール』が注目を集めています。このツールは、特に中堅金融機関をターゲットに設計され、2024年9月1日からの提供が予定されています。

国内の金融機関が抱える課題

近年、国内の金融機関ではマネー・ローンダリング（AML）やテロ資金供与防止（CFT）に関わる業務の高度化が進んでいます。しかし、中堅金融機関はコストの面での制約から、これまで疑わしい取引のケース管理をシステム化できずにいました。その結果、オペレーションの属人化が進み、業務にかかる負担が増加するという課題に直面しています。

DTSは、これらの課題を解消するため、豊富な導入実績とノウハウを活用した新たなソリューションを開発しました。これにより、金融機関のAML業務におけるケース管理の効率化と堅牢化を実現し、日本の金融機関全般のAML業務の高度化に貢献することを目指しています。

ツールの特徴

新たに導入されるこのAMLケース管理ツールは、AI分析ツールやBIツールとの連携が可能です。これにより、疑わしい取引を自動的に抽出し、管理することが可能となります。具体的には、SASやTableau、Microsoft PowerBIなどのBIツールや、ETLツールと連携し、金融機関が既に利用している社内システムから取得した取引データや顧客属性データを活用できます。追加でAutoMLツールを活用してより精度の高い取引の抽出も実現します。

このシステムは、特に中堅金融機関において価格設定や機能を調整することで、より広範囲なAML業務の効率化を図ることを狙いとしています。大手金融機関向けに提供される『AMLion（アムリオン）』と同様の機能が、中堅金融機関でも使いやすい形で提供されることでしょう。

社会的背景

近年、組織犯罪やテロ活動が国際的に活発化する中、日本国内でも金融機関のリスク管理体制が見直される動きが強まっています。また、キャッシュレス決済や非対面取引の普及が進む一方で、これら犯罪者たちの手口も進化しています。金融機関においてマネー・ローンダリングに関係するリスクは、業態によって異なるものの、規模にかかわらず存在し、中堅金融機関も先行する大手と同様にAMLシステムの導入を加速させている状況です。

DTSのAMLケース管理ツールは、こうした背景の中で中堅金融機関のニーズに応える形で開発されたものであり、どの金融機関にとっても欠かせないソリューションとなることが期待されています。

会社概要

株式会社DTSは、システムインテグレーターとして、金融、情報通信、製造、公共、建築分野に対するコンサルティングからシステム開発、基盤構築までを提供する企業です。特に金融分野においては、現代のニーズに応えるための高い専門性を多くのプロジェクトで発揮しています。また、DTSグループは、システムに関する様々な専門的なサービスを提供し、その価値を高めています。

詳細やお問い合わせは、公式ウェブサイトや金融ソリューション推進部までどうぞ。

DTSのAMLケース管理ツールは、中堅金融機関にとって新たなビジネスの武器になることを期待されています。