福島出身の若手起業家が築地で新たな日本茶文化を展開
2025年4月、東京都中央区築地に新たな日本茶カフェ「侘び寂びカフェ(Wabi-Sabi Café Tsukiji)」がオープンしました。このカフェを立ち上げたのは、福島県福島市出身の22歳、代表取締役の佐藤竣哉氏です。彼は「お茶をワインやウイスキーのように嗜む文化を築きたい」という理念のもと、日本茶を五感で楽しむ新たな体験を提供しています。
侘び寂びカフェの誕生背景
佐藤さんは、祖母が米や果物を育てていた生産者家庭で育ちました。そのため、幼少期から生産に携わる人々を尊敬し、影響を受けてきたと言います。大学卒業後はSNSマーケティングの会社を設立し、企業のブランド戦略に携わってきました。しかし、彼の心の中には「本質的に社会に価値を生む仕事とは何か」という問いがありました。
「今の時代、コーヒーが主流になる中で、お茶にはまだ誰も本気で向き合えていないと感じました。」と佐藤氏。彼は日本文化の象徴であるお茶の再発見に挑み、東京からその魅力を発信する決心をしました。
店舗の特徴と体験
侘び寂びカフェは、伝統とモダン、体験をテーマにしたカフェです。店舗では、全国各地の生産者の想いや風土を反映した茶葉を使用し、特に人気メニューは「日本茶5種のペアリングセット」です。このセットを通じて、来店者は日本茶を一度に飲み比べ、独自の風味を楽しむことができます。また、茶筅を使った「抹茶たて体験」や、抹茶みたらし団子焼き体験など、感覚で日本文化を味わえる多彩なイベントも展開しています。
店内には、盆栽や茶香炉が設置されており、来店者は都心にいることを忘れさせるような静けさと和の空気を感じながら過ごすことができます。実際、来店者の約6割が外国人観光客であり、Googleマップでの評価も★4.9と高評価を得ています。
今後の展望
WaveOneでは、近い将来に全国に15店舗の展開を予定しており、「若者が一次産業で夢を持てる社会」を築いていくことを目指しています。「生産者の想いが直接お客様に届くシステムを作り、福島には、若い世代が誇りを持って茶や農業に携われる環境を整えたい」と佐藤氏は熱く語ります。
代表プロフィルと店舗概要
現在、代表の佐藤氏は20代中心のチームと共にカフェの運営を行い、若者による日本茶文化の再興に挑戦しています。
- - 店舗名: Matcha cafe 侘び寂び -wabisabi-
- - 所在地: 東京都中央区築地3-17-10 BAN HOTEL 11F
- - アクセス: 東京メトロ「東銀座駅」徒歩3分
- - 営業時間: 8:00〜18:00 定休日:なし(不定休)
佐藤氏の夢と情熱が込められた侘び寂びカフェは、今後も多くの人々に日本茶の魅力を伝えていくことでしょう。ますますの発展が期待される彼の取り組みから、目が離せません。