高知県ジュニアゴルフ選手権で生成AIを活用したコーチングの試み

高知県ジュニアゴルフ選手権における革新

高知工科大学は、明徳義塾高等学校ゴルフ部との連携により、2025年5月17日に開催される「高知県ジュニアゴルフ選手権競技」において、選手のプレー中のスイング動画や心拍数データを生成AIを用いて解析する新たな試みをスタートします。この活動は、県内の公式戦で初めてのAIコーチングとして注目されています。

生成AIによるフィードバック

この取り組みでは、選手たちのスイング動作をリアルタイムで撮影し、その骨格分析を通じてAIがデータを解析します。解析後、AIが選手たちに対してスイングの改善ポイントを言語化し、当日のうちに監督や選手へとフィードバック。これにより、選手たちは自分のプレーを即座に振り返り、修正を図ることが可能となります。

具体的には、明徳ゴルフ部の選手7名が対象となり、彼らは競技中のデータ取得とフィードバックに了承済みです。データは、高知工科大学データ＆イノベーション学群の学生によって管理されます。

スポーツデータサイエンスの可能性

このプロジェクトは、PBL（Project Based Learning）第1期プロジェクトの一環であり、AIやデータサイエンスを用いて選手たちをサポートすることを目的としています。これまでの4月に行った予備調査で得たAIからの改善提案が、砂入雅之監督の評価を受けて本格運用に進むことが決定し、今後も明徳ゴルフ部との連携を強化していく方針です。

AIが導く新しいコーチング手法は、選手たちの技術だけでなく、メンタル面に対するサポートも視野に入れています。例えば、心拍数データを取得するために選手にはウェアラブルデバイスが装着され、心拍変動（HRV）を解析し、精神的なコンディションへのフィードバックも行われる予定です。

大会の概要

このジュニアゴルフ選手権は、2025年5月17日（土）にパシフィックゴルフクラブ（高知県南国市）で実施される予定で、8時から昼頃まで行われます。競技方法は、全ホールを回った段階でのスコアを競う18ホールストロークプレーです。この大会は、国民スポーツ大会少年男子の部選考会も兼ねており、高知県ゴルフ協会が主催します。

この新しい試みが、選手たちのパフォーマンス向上に貢献し、将来的にはスポーツデータサイエンスのさらなる発展に寄与することが期待されています。

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