教育現場のICT活用を促進する新拠点「Kokuban BASE」の開設
京都市で学習塾を運営する株式会社idea spotが、教育事業者向けに設立した「Kokuban BASE」は、日本初の電子黒板の比較体験ができる施設です。2025年11月1日のオープンを控え、教育機関におけるICTの導入を支援し、より良い授業環境の実現を目指しています。
この施設では、MAX HUB、Promethean、BIG PAD(SHARP)、BenQ Board、StarBoard、ミライタッチの6つの主要な電子黒板を取り扱い、実際に触れて体験することができます。教育現場での使用実績も豊富な機種ばかりです。参加者は授業に即した利用方法を確認しながら、特定のニーズに合った最適な製品を選ぶことができます。
電子黒板活用の現状と課題
最近ではGIGAスクール構想が進められ、授業環境がICT機器で整備されてきていますが、その有効活用はまだ十分ではありません。経済協力開発機構(OECD)の調査によると、日本の生徒は学力面で世界トップクラスに位置する一方で、授業におけるデジタル機器の利用はOECD加盟国中で最低水準とされています。
要因としては、技術的なサポートや教育現場でのICT機器を使いこなすスキルの不足が挙げられます。多くの教員が効果的な使用方法を知らず、準備や運用が負担に感じられるため、現場で機器が有効に活用されないという現実があります。
「Kokuban BASE」の特色
「Kokuban BASE」では、次の5つの特徴を持ち、教育現場が安心して電子黒板を選べる環境を提供します。
1.
主要6ブランドを同一条件で比較
照度や視認性などの授業環境を統一し、製品を実際に体験しながら比較できる環境を整えています。
2.
授業での使いやすさを実際に体験
デジタル教科書や各種教材を使用して、実際の授業に近い形で操作感を確認できます。
3.
現役講師によるサポート
電子黒板を日常的に利用している講師が、利用者の希望を聞き取り、最適な機器の選定をサポートします。
4.
5年保証制度
導入後のトラブルにも対応した5年保証を提供し、安心して運用できる体制を整えています。
5.
導入後の活用支援
技術サポートだけではなく、継続的な活用情報提供を通じて、日常的な運用を助けます。
ご利用方法
Kokuban BASEは完全予約制で、利用は無料です。教育機関や学習塾、地方自治体など、誰でも体験が可能です。Webサイトから予約が行え、指定の日時に訪問することで、教育現場に役立つ具体的な情報を得ることができます。
体験に参加することで、単なる製品情報やカタログだけでは得られない貴重な経験を得られるでしょう。
代表のコメント
「Kokuban BASEでは、本当に自分に合った電子黒板を見つけていただける機会を提供します。導入が目的ではなく、その後の授業での活用こそが重要です。安心して選び、使いこなしていただくための活動を進めています。」と代表取締役の竹山隼矢氏は語ります。
教育現場におけるICT機器の利活用が進むことで、日本の教育界に変革の波をもたらす日が待たれるでしょう。