障害者雇用の未来を見据えた「促進協宣言」の発表
2024年4月1日、一般社団法人日本障害者雇用促進事業者協会、通称「促進協」が新たに制定した「日本障害者雇用促進事業者協会宣言」を公表しました。この取り組みは、障害者が多様な職場で働くための道筋を示し、サテライト型事業者が果たす役割がますます重要になることを受けています。
背景
2023年、厚生労働省が発表した障害者雇用状況は過去最高となり、64万2,178人が民間企業で働いています。法定雇用率も増加し、今後も障害者の雇用機会が広がると見られています。このような状況を背景に、障害者雇用促進事業者が提供する就業機会の重要性は高まり、社会から高い品質を求める声も増加しています。
促進協の「宣言」では、障害当事者の雇用の質を向上させ、福祉と職業生活の連携強化を図るための包括的な指針に基づき、今後の取り組みが進められます。
促進協宣言内容
宣言の内容は、以下の3つの主要な部分から構成されています。
インクルージョン宣言
促進協の会員企業は、障害者の就労を支える社会資源と連携し、障害者がその意志を尊重される環境を作り出すことを誓います。この宣言は、障害当事者がより良い職務環境で働くことを促す目的を持っています。
業界コンプライアンス宣言
この部分では、障害者の権利を保護し、適切な雇用状態を確保するためのガイドラインが示されています。具体的には、障害者雇用に関する法規の尊重や合理的配慮の実現が重視されています。これには業務環境の安全確保や福利厚生の充実も含まれています。
サポート宣言
促進協会員企業は、障害者雇用の機会拡大に向けて情報の共有や知識向上のための研修を行うことを約束しています。また、法令遵守の確保に向けた取り組みも強化されます。
団体の使命と今後の活動
促進協は、障害者雇用の推進を通じて業界の発展に貢献することを目指しています。今後は隔月で会員研修を行い、就業環境の整備や適正な雇用管理の観点から自主点検表の策定を進めていきます。
会員募集中
今回の宣言に賛同する法人や個人の入会を受け付けています。障害者雇用を支援したいと考える企業や団体からの連携を期待しています。興味のある方は、以下の連絡先まで気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先
〒181-0012 東京都三鷹市上連雀1丁目12番17号
一般社団法人 日本障害者雇用促進事業者協会 事務局
TEL:050-5538-6512
Email:
[email protected]
ホームページ:
日本障害者雇用促進事業者協会
このように、促進協が発表した新しいガイドラインは、障害者がより豊かで質の高い職業生活を送るための重要な一歩です。今後の活動に注目が集まることでしょう。