新たなリチウムイオン電池物流ソリューション「LiBerth」サイトオープン

新しい物流ソリューション「LiBerth」開設

株式会社日新（神奈川県横浜市）は、リチウムイオン電池の循環物流ソリューション「LiBerth」の専用サイトを公開しました。2050年のカーボンニュートラル達成を目指し、EVや再生可能エネルギーの普及に伴うリチウムイオン蓄電池（以下「LiB」）の需要増加に対応するための新たな取り組みです。

LiBの今と未来

現在、電子機器や電気自動車の普及により、リチウムイオン電池はますます重要な役割を果たしています。しかし、これからの未来においては、大量の使用済みLiBが発生することが予想されています。その一方で、LiBの電解液は消防法において危険物として見なされるため、保管には慎重な対応が求められます。全国的には危険物専用の倉庫が不足しており、今後もこの傾向が続く見込みです。

「LiBerth」の使命

日新は、増加する使用済みLiBに対し、安全で効率的な物流ソリューションの提供を目指しています。LiBの開発から製造、リパーパス、リサイクルに至るまで、バッテリー関連のあらゆるプロセスに関わる事業者に対し、安全かつ効率的な物流を支える「LiBerth」を提供します。

提供する機能

「LiBerth」では、以下のような機能が用意されています。

1. 専用容器の提供：消防法に準拠したLiBボックスやLiBerthコンテナを使用し、安全にLiBを一般倉庫で保管できるようにします。
2. 地域に応じた保管：必要な地域で、必要な期間に応じて、日新及び提携企業の物流施設にてLiBの保管機能を提供します。
3. 安全機能の充実：万が一の火災に備え、自動消火機能や圧力ベント、異常検知システムを備えています。
4. 物流に必要な新機能：充放電、検査、簡易解体など、物流に役立つ付帯サービスも展開しています。
5. 輸送に関する計画：保管機能に加え、トラック、鉄道、船舶を用いた輸送に適したLiB専用容器の開発も進めています。