経理業務の改革: パナソニックホームズの成功事例
パナソニックホームズ株式会社が、パーソルビジネスプロセスデザインの支援を受けて経理業務の自動化に成功しました。この取り組みにより、130の経理プロセスが効率化され、年間15,000時間の作業時間削減を実現しました。これにより、同社はシステムの改修や新たな導入にかかるコストを抑え、業務のフレキシビリティを高めることができました。
背景と導入の経緯
パナソニックホームズでは、経理部門の人員減少や業務の集約化が必要でした。従来、各支店で行っていた経理業務を、本社に集約する方針が決まりました。この変更に伴い、従来30名で運用していた業務を半減させなければなりませんでした。また、が使用していた経理システムは独自開発のもので、改修には大きなコストと工数がかかるという課題を抱えていました。
このような背景から、パーソルビジネスプロセスデザインは経理向けにデジタルソリューションサービスを導入しました。コンサルティングから業務整理、RPAなどのツール導入、そして運用保守まで一貫した支援を行いました。
自動化のアプローチ
不必要な手作業をRPA(Robotic Process Automation)やVBA(Visual Basic for Applications)で自動化することにより、業務の効率化を図りました。これにより、既存のシステムを活用しつつ、追加コストをかけずに業務改善を進められるようになりました。
具体的には、まず銀行振込入金関連業務の自動化を実現しました。入金の際に営業にメールで連絡していた部分や、未収金や入金予定の自動通知などをRPAで自動化しました。この結果、経理部門の業務効率は飛躍的に向上し、両部門が本来の業務に集中できるように変わりました。
次に電子決済関連業務でも同様の自動化を進め、請求書情報のデータ連携や入金情報の登録処理もRPAやVBAを用いて効率化しました。手動で処理していた業務量が増加する中、技術の導入によって業務負荷が大幅に軽減されました。
業務自動化の成果
これらの取り組みによって、パナソニックホームズは130のプロセスの効率化を実現し、業務時間を15,000時間削減することに成功しました。各種自動化により、経理作業は質が向上し、業務全体の管理精度も高まりました。今後は経理部門だけでなく、他の部門にも自動化の波を広げていく予定です。
自動化の意義と今後への展望
このプロジェクトに関して、パナソニックホームズの経理部門、大西真美様は「一貫してサポートをしてもらえたおかげで、効率的にプロジェクトを進められた」と語っています。RPAとVBAを組み合わせることで、柔軟性のある対応が可能となり、時間の短縮だけでなく業務の質も向上しました。今後は、AIやデータ分析技術を取り入れ、さらなる業務の効率化を図る考えです。
このように、パナソニックホームズは経理業務の自動化を通じて、より効率的な業務運営を実現し、新たな価値を創出していくことが期待されています。