アップル引越センターとECOMMITが連携
2025年3月1日から、アップル引越センターと循環型商社であるECOMMITが提携し、引越し時に出る不要品の回収・リユース・リサイクルを進める新たな取り組みを開始します。この連携により、年間で約30万箱分の不要品が循環されることを目指しています。
リユース・リサイクルへの挑戦
アップルはこれまで、引越しに伴う不要品の回収を行ってきましたが、不要になった物品の中にはリユースやリサイクルができないものもあり、保管や廃棄の必要がありました。特に、これらの処理にはコストがかかるうえ、環境負荷も高まることが課題でした。この状況を打開するため、ECOMMITとのコラボレーションが導入されます。
取り組みの具体的内容
新たな連携体制では、アップルが回収した不要品の中でリユースやリサイクルが難しい物品を、ECOMMITが選別し、再流通させる仕組みが取られます。アップルは2025年1月から一部支店で試験的にこの取り組みを開始し、結果を受けて正式な連携へと進みました。
今後の展開
今後、アップルは引越しの際に出やすい衣類や雑貨など、これまで処理できていなかった品目にまで対応を広げる方針です。お客様はECOMMITが提供するダンボール「PASSTO」に不要品を詰め、アップルの引越しスタッフがそれを無料で引き取ることが可能になります。これにより、引越し時の手間やコストを軽減しながら、環境への配慮を強化していきます。
アップルの成長と理念
株式会社アップルは、2006年に設立され、東京を拠点に全国にサービスを展開しています。設立以来、成長を続け、2023年度には年間6万件以上の引越しを手掛けています。この成長の背景には、顧客満足度と従業員満足度を高める「NPS型経営」を実践している点があります。この理念に基づき、ITを活用した業務効率化や新たな引越しサービスの開発にも力を入れています。
ECOMMITの役割
一方、ECOMMITは「捨てない社会をかなえる」を掲げ、不要品を回収し再流通させることで、循環型社会の実現に向けた活動を行っています。自社の循環センターを全国に展開し、データ化された情報を利用することで、リユースやリサイクル率を高め、CO2削減量の報告を行っています。
まとめ
アップル引越センターとECOMMITの提携は、引越しによる不要品の処理を効率的に行うことで、環境への負荷を大きく軽減します。この新たな取り組みは、今後の引越し業界においても注目されるべきモデルケースとなるでしょう。環境に優しいサービスが普及していく中で、私たち一人ひとりの意識も変わっていくことが求められています。未来の持続可能な社会に向けて、共に歩んでいきましょう。