北海道大学とエア・ウォーターの協働教育研究支援プログラム
2024年12月6日、北海道大学とエア・ウォーター株式会社は、教育と研究の支援を目的とした連携協定を結びました。この新たな取り組みにより、大学院修士課程の学生に対する給付型奨学金や研究資金が提供され、研究に専念できる環境が整えられることになります。まずは、2025年度の第一期生として3名の学生が選ばれ、奨学生証授与式が北海道大学で執り行われました。
奨学生と研究内容の紹介
支給対象となった学生は、それぞれ環境科学院や工学院に所属し、以下のような興味深い研究テーマを持っています。
1.
環境科学院
「外生菌根菌の感染─樹木の更新における宿主特異性の働き」
2.
環境科学院
「環境中からの高植物分解性糸状菌の探索と新規植物分解酵素の解析」
3.
工学院
「蓄熱発電のためのマイクロ波加熱型蓄熱システムの開発」
一部の学生は所用により授与式に欠席しましたが、残る2名がその研究への意欲を語ってくれました。これらの研究は、環境問題やエネルギー問題に貢献することが期待されています。
プログラムの詳細と目的
この「協働教育研究支援プログラム」の目的は、次世代を担う優秀な人材を育成し、教育の質や研究の向上を図ることです。具体的には、修士学生に対して年間120万円の奨学金が支給され、さらに研究室には年間25万円の研究費が寄附されます。
支援内容
- 修士学生:年間120万円(標準修業年限の2年間合計240万円)×3名
- 研究室:年間25万円(2年間合計50万円)×3研究室
このプログラムでは、5年間で合計15名に対し、4,350万円の支援が行われる予定です。
応募要件
応募対象は理系の大学院修士課程に進学予定の学生で、環境科学院、農学院、工学院、理学院、国際食資源学院に所属していることが求められます。選考は、研究成果の社会実装や社会貢献を念頭に置いたテーマに基づいて行われました。このような取り組みを通じて、北海道大学は一層の研究と教育の推進を目指すことでしょう。
期待される未来
奨学金制度は2025年4月上旬から支給が開始され、学生たちが研究に専念できる環境を整えることが期待されています。このプログラムが多くの優れた研究成果を生むきっかけになり、地域のみならず国際的に貢献する人材が育つことを願っています。
将来の展望や新たな研究成果が待たれる中、北海道大学とエア・ウォーターの連携がもたらす影響に、今後も注目していきたいところです。