薬剤師の不満と転職意向
2023-11-29 10:00:02
約9割の薬剤師が感じる業務の不満と転職意向とは?調査結果から見えた実態
薬剤師の仕事に関する現状調査
最近、株式会社エクスメディカルが薬剤師1,002人を対象に実施した調査の結果、薬剤師の約90%が現在の業務に何らかの不満を抱えていることが分かりました。これに加え、多くの薬剤師が転職を検討していることも明らかになりました。この調査を通じて、薬剤師が感じているやりがいや不満、及び転職希望の理由について詳しく見ていきたいと思います。
薬剤師のやりがいとは?
まず、薬剤師たちが現在の業務においてどのようなやりがいを感じているのかを探ります。調査の結果、最も多かった回答は「患者さんに『ありがとう』と言ってもらえる」というもので、47.3%の薬剤師がこれを挙げました。続いて多くの回答があったのは「医療貢献ができる(40.8%)」や「健康のサポートができる(39.7%)」というもので、薬剤師が人々の生活を支える仕事に誇りを持っていることが示されています。
また、薬剤師が仕事をする上で重要視していることについても調査されており、『やりがいを感じられるかどうか(35.9%)』が最も多く、次に『給料(35.2%)』『スキルアップ(31.5%)』が続きました。患者の健康に寄与できることが重要であり、高い専門性を養いながら働きたいと考える薬剤師が多いことがうかがえます。
待遇や環境に対する不満
ところが、薬剤師の約9割が現在の業務に対して不満を持つとの結果も出ています。具体的には、「給料が低くなっている」という回答が最も多く、37.2%がこの点を挙げました。次いで「教育体制が整っていない(34.7%)」「残業や業務量が多い(31.7%)」と続きます。これは、多忙な職場環境や人手不足が影響している可能性があります。
具体的なコメントとして、「新人教育の体制が整っていないために、業務に時間を取られている」という意見もありました。他にも、「人事制度の改定によって収入が下がった」といった声も聞かれ、薬剤師たちが踏み入っている厳しい現状を物語っています。
転職を考える理由
調査では、薬剤師が現在抱えている不満は転職を考える理由にも直結しているようです。「不満が転職を考えるきっかけになっていますか?」との問いに、約90%が「なっている」と回答しました。不満点を改善するためには、「スキルアップできる教育制度(42.4%)」や「労働環境(40.5%)」の改善が必要だと考える声が多かったです。
転職を成功させるための支援
最後に、薬剤師が転職を成功させるために何が必要かという質問に対して、半数近くが「希望する条件に合った求人を紹介してほしい」と回答しています。転職エージェントの利用を考える薬剤師も多く、66%が転職サイトやエージェントを通じて希望の条件に合った仕事を探したいと述べました。
結論
今回の調査から、薬剤師は患者の健康を支える重要な職業であり、やりがいを感じる一方で、待遇や教育体制、職場環境などに不安や不満を抱えていることが浮き彫りになりました。自分の能力を最大限に活かせる職場を求める声が多い中、エクスメディカルのような人材支援サービスが、薬剤師のキャリア形成にどのように寄与するのか、今後の注目が必要でしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社エクスメディカル
- 住所
- 大阪府大阪市北区角田町8-1大阪梅田ツインタワーズ・ノース 17F
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