フィットネス業界の新星「C-Box」
東京科学大学発のベンチャー企業、aiwell株式会社が開発したクラウド管理サービス「C-Box」が、フィットネス業界の情報誌『Fitness Business』136号で紹介されました。このサービスは、トレーナーや理学療法士がクライアントの健康情報を一元管理し、より効率的にトレーニングプランを提供する助けとなるものです。
C-Boxの目的と機能
C-Boxは、トレーナー向けに設計されたクラウドベースの電子カルテシステムです。これにより、クライアントの身体の状態や目標をヒアリングするためのアンケート、姿勢や動作に関する写真・動画の保存、トレーニングメニューの作成と評価が容易になります。特に注目すべきは、S.O.A.P®︎フレームワークに基づいてクライアント情報を整理できる点です。
S.O.A.P®︎フレームワークとは?
S.O.A.P®︎は、以下の情報を指します:
- - Subjective(主観的情報):クライアントの自覚症状や希望。
- - Objective(客観的情報):身体評価や測定結果。
- - Assessment(評価):トレーナーの判断。
- - Plan of Action(計画):今後のトレーニングプラン。
このフレームワークをデジタル化することで、トレーナーはクライアントの状況をつかみやすくなり、効果的な情報共有が実現します。また、C-Boxを利用すれば、いつでもクライアント情報にアクセスできるため、顧客対応が効率化され、店舗運営やサービスの質を向上させることができます。
実際の運用事例
現在、C-Boxを活用しているのは、株式会社R-bodyの大手町店です。そのマネージャーである荒木様は、業務の効率化とクライアント対応の向上を実感しています。荒木様によると、「C-Boxを導入したことで、クライアントの情報を整理するのが簡単になり、トレーニングメニューを短時間で作成できるようになりました。」と、実際の運用メリットを語っています。
aiwell株式会社について
aiwell株式会社は、人・動物・植物のタンパク質をAIを使って分析するプロテオミクス技術を提供する企業です。国立東京科学大学の林宣宏教授が開発した国際特許技術であり、このプロテオミクス技術は病気や生態変化の迅速な探索に役立っています。また、この技術は人だけでなく、家畜や農作物など多岐にわたるニーズに応えています。
知名度のある技術
aiwellは、現在新川崎に独自の研究所であるプロテオミクスイノベーションセンター(PIC)を開設し、さまざまな現場に技術提供を行っています。同社は既に3件の特許(1件は審査中)を取得しており、特に注目されるのが「ピレンを基本骨格とした無洗浄タンパク質ゲル染色剤」や各種情報処理システムです。
今後の展望
aiwell社は、C-Boxを通じてトレーナーや理学療法士がクライアント情報を効率的に管理できるようにし、さらなるサービスの向上を目指します。フィットネス業界の経営革新を促進するこの新サービスは、今後も注目を集めることでしょう。