長野県観光とマイクロアドの観光DX事業
長野県観光機構は、株式会社マイクロアドおよび日本ビジネスプレスと提携し、新たな観光促進施策を打ち出しました。これは観光DX事業として、ECサイトや観光情報サイトのデータを活用し、長野県内の観光地や事業者のマーケティングを強化することを目的としています。
目的と背景
近年、地方自治体はターゲットに応じた観光プロモーションを展開し、データを用いたマーケティングの重要性が高まっています。長野県独自のデータを活用することで、観光施策の効果を最大限に引き出すことが期待されています。
参画企業の役割
1.
マイクロアド
約210の企業から得た消費行動データを集約するデータプラットフォーム「UNIVERSE」の運用を行っています。また、長野県のマーケティング支援に向けて、デジタル広告の配信を担当します。
2.
長野県観光機構
地域内の観光促進や情報提供を行っており、ECサイトや観光情報サイトからのデータを活用して、観光事業者に向けたマーケティング施策を推進します。
3.
日本ビジネスプレス
ビジネス系メディアの運営を通じて、IT基盤の整備やアプリケーション提供を行い、全体戦略をサポートします。
実施内容
観光DX事業の第一弾として、斑尾高原スキー場での実証実験が始まります。この実験では、長野県観光機構が運営する「Go NAGANO スマートパス」のデータを活用し、ウィンタースポーツに関心のあるユーザーに広告を配信します。重要なのは、効果検証を行い、広告の効果がスキー場のチケット購入に与える影響を測定することです。
具体的には、次のような広告施策が実施されます:
- - Go NAGANOスマートパスのウェブページ内バナー広告
- - スマートパス会員向けメルマガ広告
- - サイト訪問者へのリターゲティング広告
スケジュール
プロジェクトは数年をかけて進行し、まずは2025年の間にスマートパスの購買データを活用した広告サービスを実証実験します。その後、長野県公式観光サイト等のデータを統合し、2027年には広告配信システムの運用を開始する予定です。
期待される効果
この取り組みにより、長野県の観光業界はより効果的なマーケティングを行えるようになり、観光客の誘致が強化されることで地域経済の活性化が期待されています。地元のデータを活用し、観光の未来を見据えたプロジェクトを共に進めることで、県全体の競争力向上にも寄与することになるでしょう。マイクロアドとしても、県の観光DX事業を盛り上げていく所存です。
長野県内の観光地には、多くの魅力があります。その魅力を最大限に引き出すために、これからもさまざまな施策が必要です。デジタル技術を駆使し、新たな観光体験を提供することで、地域の観光がより一層発展することを目指しています。