TEACが誇る新たなシグナルコンディショナー『TD-SC1(485)』の特徴
1. 商品概要と発売日
TEAC(ティアック)が最新のシグナルコンディショナー『TD-SC1(485)』を発表しました。これは、産業用ネットワークに最適化された小型かつ軽量なデバイスで、2025年8月より市場に登場します。価格設定は46,800円(税抜)です。
2. 技術的特長
『TD-SC1(485)』は、ロードセルから得られる微小な電気信号を、使用する制御装置に適した出力に変換する機能を持っています。この装置は、主に半導体製造装置、産業用ロボット、FA(ファクトリーオートメーション)装置などの加圧力を制御するために使用されます。
このシグナルコンディショナーには、基本モデルとフィールドバス対応モデルが含まれ、合計で4つのバリエーションが提供されます。特筆すべきは、フィールドバスモデルが搭載するEtherNet/IP™、CC-Link、RS-485などのデジタルインターフェースです。
3. 新機能Modbus RTUの追加
今回のアップデートで、RS-485モデルには、国内外でのFA業界のニーズに応じたModbus RTU通信機能が新たに追加されました。これにより、データ通信がよりスムーズになり、システムの統合が簡素化されます。
4. 高速AD変換とサンプリング
TEACの先進的な技術により、このシグナルコンディショナーは、なんと20,000回/秒の高速サンプリングを実現しています。これにより、リアルタイムでのデータ収集と解析が可能となり、業務の生産性を劇的に向上させることが期待されます。
5. 利便性に優れた設計
『TD-SC1(485)』は、薄型で軽量な設計が魅力です。本体のサイズはわずか30×85×110 mmで、重さは210 gと非常にコンパクトです。このサイズは、限られたスペースでの設置に最適です。
6. 簡単設定と校正機能
ユーザーの利便性を考慮して、プラグアンドプレイ式の校正機能を備えたTEDSも装備されています。この機能により、ユーザーは複雑な設定をせずとも簡単に操作が可能です。また、センサ信号入力安定化のためのフィルター機能や、荷重測定の直線性を向上させるリニアライズ機能も搭載されており、性能の信頼性を向上させます。
7. 保全機能と安全性
このシグナルコンディショナーには、ロードセルのオーバーロードを知らせるステータスLEDや、3つの接点出力(上限、下限、OK)などの保全機能があります。また、DC24Vの電源供給が可能で、オプションでACアダプタも用意されている点も特筆すべきでしょう。さらに、CEマーキングやUL規格などの安全規格にも適合しています。
8. 販売先と今後の展望
「TD-SC1(485)」の主要な販売先には、半導体製造装置、FA装置、産業用ロボット、試験機メーカーなど、多岐にわたります。TEACは、この新たなシグナルコンディショナーを通じて、アジアや欧州を含む海外市場でのさらなる販路拡大を目指しています。
9. まとめ
TEACの新しいシグナルコンディショナー『TD-SC1(485)』は、その優れた機能と設計により、多くの産業分野での需要に応える製品です。新たに追加されたModbus RTU機能は、特に市場での競争力を高めています。これからの展開が楽しみです。