アストラゼネカ、次世代医療基盤法に基づく初の認定取得
アストラゼネカ、初の医療情報認定を取得
アストラゼネカ株式会社は、日本初の「認定仮名加工医療情報利用事業者」として、次世代医療基盤法に基づくI型認定を2025年2月28日に取得しました。この法律は、医療分野の研究開発を推進するため、匿名加工医療情報および仮名加工医療情報の利用を規定しており、今回の認定によりアストラゼネカは利用可能なデータの幅を大きく拡張することができます。
認定取得の背景と目的
この認定により、アストラゼネカは、通常の匿名加工医療情報では得られない、特定の検査値や病名といった詳細なデータを活用することができます。これにより、同一患者に関する継続的なデータ収集が可能となり、リアルワールドデータ(RWD)の効果的な構築が実現されます。医薬品開発やその安全性調査において、より多角的なエビデンスの構築が進むでしょう。
患者への貢献
アストラゼネカの代表取締役社長、堀井貴史氏は、認定の取得を歓迎し、リアルワールドデータの利活用の拡大が日本の患者に新たな治療法をもたらすと期待を寄せています。特に、個別化医療の推進に焦点を当て、患者のニーズに応じた最適な治療法の開発が加速する可能性があります。
これからの展望
今後、アストラゼネカは公的データベースなどの保険医療分野で収集されたデータとの連携も検討しており、革新的なアプローチを通じて持続可能な医療の提供に貢献していく方針です。この取り組みにより、日本医療の発展と健康寿命の延伸に寄与することを目指しています。
次世代医療基盤法とは
次世代医療基盤法は、医療分野の研究開発に役立てるための医療情報の取り扱いに関する法律です。この法律に基づき、国は匿名加工医療情報や仮名加工医療情報の作成・認定を行い、それらの情報を利用した研究を推進しています。
アストラゼネカの概要
アストラゼネカはグローバルなバイオ医薬品企業として、オンコロジーや希少疾患、循環器、呼吸器といった広範な疾患領域において医薬品の開発に従事しています。革新的な医薬品は世界125カ国以上で利用され、多くの患者に貢献しています。日本国内でも、主にオンコロジーや循環器などを重点領域とし、様々な医療の発展に寄与するための活動を展開しています。このように、アストラゼネカは今後も医療における革新をけん引していく役割を果たしていくでしょう。
会社情報
- 会社名
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アストラゼネカ株式会社
- 住所
- 大阪府大阪市北区大深町3番1号グランフロント大阪タワーB
- 電話番号
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06-4802-3600