Voicetepが2億円の資金調達を実施し、新たなアプリ開発を加速
島根県を拠点に次世代型コミュニケーションプラットフォームを提供する株式会社Voicetepが、約2億円の資金調達を成功させました。この資金は、グローバル・ブレイン株式会社や新韓-GBフューチャーフロー投資事業有限責任組合などの投資家からの支援を受けて調達されています。これにより、VoicetepはAIを駆使した新たな恋愛アプリ「ボイステップ」のさらなる進化を目指します。
Voicetepの目指す未来
Voicetepのミッションは「自然会話×AI」で新しいコミュニケーション経済圏を創造すること。恋愛や家族、仕事など様々なシーンでの人とのつながりをより深めるため、AIを活用して会話の質を向上させることに取り組んでいます。特に最近では、SNSの普及により「声で話す」機会が減少していることに危機感を抱き、会話スキルや感情表現能力の喪失を懸念しています。
この背景には、SNSによるテキスト中心のコミュニケーションが広がる一方で、使い捨てのように感情や真意が伝えられず、真の人間関係が築きにくくなっている現状があります。Voicetepは、そうした課題に立ち向かうために、AIを用いた情報分析で個々のコミュニケーションの質を高めるサービスを展開しています。
新恋愛アプリ「ボイステップ」の革新性
Voicetepが開発した「ボイステップ」は、これまでのマッチングアプリとは異なるアプローチを採用しています。このアプリでは相手と音声で会話することから始まり、プロフィール情報に頼らず自然なやりとりが可能です。具体的には、初めの会話を経て、次のステップとして再度音声通話やビデオ通話につながります。この流れを通じて、利用者は素の自分を表現しやすく、気の合う相手を早く見極めることができます。
2025年4月のリリースから利用者は増加しており、特に利用者同士の対面後のギャップレス率が高いことも特徴です。ボイステップでは、79%のカップルが初のビデオ通話後に次のステップへ進んでおり、ギャップを感じないというデータが裏付けています。
投資家からの支持を受けたVoicetep
今回の資金調達は、Voicetepが次世代型のコミュニケーションプラットフォームを構築するための重要なステップです。投資家たちは、同社のAIプロダクトの独自性や、恋愛のみならず家族、仕事など多様なコミュニケーションを支援する可能性に期待を寄せています。
DG Daiwa Venturesは、人間関係のネットショッピング化が進む現代において、Voicetepのアプローチが重要だと評価し、自然な会話による自己開示の促進が新たな基盤を作ると期待を寄せています。
また、HERO Impact CapitalもVoicetepのAI基盤の優位性を評価し、より自然なコミュニケーション体験を提供することを通じて、日常生活の中で新たな体験の創出が期待されます。
今後の展望
VoicetepのCo-CEOである後藤と柿田は、今後も「話すことの力を取り戻す」ために努力し続けると語っています。資金調達は次世代型恋愛アプリのブランド認知度向上だけでなく、機能改善や新機能の開発を加速させるための第一歩です。
これからもVoicetepは「会話を科学」し、人々のコミュニケーションを豊かにするために邁進していくでしょう。新たなアプリ、ボイステップを通じてどのような変化がもたらされるのか、今後の展開に注目が集まります。