Luupが西武・東急と資本業務提携し、生まれる新しい移動の形
株式会社Luupは、株式会社西武ホールディングスの連結子会社であるブルーインキュベーションおよび東急株式会社との間で、資本業務提携契約を締結しました。この提携は、次世代の移動インフラを構築し、沿線価値のさらなる向上を目指すものです。
鉄道とマイクロモビリティの融合
西武グループと東急は、日本の代表的な交通インフラ事業者として、それぞれの鉄道沿線の利便性向上と、より暮らしやすいまちづくりを進めています。そこで、Luupが提供する電動・小型・一人乗りのマイクロモビリティシェアリングサービス「LUUP」は、鉄道が持つ“動脈”的な役割に対し、短距離で小回りの効く移動手段として“毛細血管”的に補完することで、沿線の魅力を引き上げることを目指しています。
Luupは“街じゅうを駅前化する”というミッションのもと、電動キックボードや電動アシスト自転車などを活用したラストワンマイルの移動インフラを提供しています。2024年7月時点で、既に東京、大阪、横浜、京都などの10エリアで展開しており、ポート数は国内シェアサイクル業界最多を誇ります。将来的には、より多様なモビリティを取り扱い、誰もが自由に移動できる社会の実現を目指しています。
具体的な連携内容
提携の一環として、Luupは西武グループ関連の様々な施設へLUUPポートの設置を進める予定です。具体的には、東京プリンスホテルや東京ガーデンテラス紀尾井町、ダイヤゲート池袋などへの導入が計画されています。また、地域住民や観光客の移動手段の確保、そして地域の活性化を目的に、「LUUP for Community」として自治体や企業の地域コミュニティによる運営が可能なサービスも提供する予定です。
一方、東急との協力では、LUUPと東急の交通データを分析し、LUUPポートの設置戦略を冷静に策定することが目指されています。これにより、東急線沿線や周辺施設にLUUPポートを配置し、その利便性を向上させるための準備が整えられています。
実証実験と未来の展望
さらに2023年10月には、鉄道横断型社会実装コンソーシアム「JTOS」の実証実験として、西武グループが埼玉県秩父市、東急が大分県別府市でLUUPの導入を行いました。これにより、国内外の観光客に対する移動の便利さ向上に貢献しています。
西武グループとLuupは、今後も関連施設でのLUUPポート設置を進めるだけでなく、Luupとの事業連携を加速させ、安全と安心に配慮しながら、駅前のみならず沿線全体の活性化を図っていく意向を示しています。
Luupの企業情報
Luupは、電動・小型・一人乗りのマイクロモビリティを活用し、2024年7月時点で最も多くのポートを持つシェアリングサービスを展開しています。CO2削減や高齢者にも利用できる移動手段の提供に取り組むなど、すべての人に優しい持続可能な社会の実現を目指しています。
- - 所在地: 東京都千代田区神田佐久間町三丁目21番地24
- - 代表者: 岡井大輝
- - 設立: 2018年7月
- - URL: Luup公式サイト
この資本業務提携は、私たちの移動に革新をもたらし、地域の活性化に寄与する大きな一歩となることが期待されています。