ダイバーシティ・マネジメントの新たな取り組み障がい者雇用に向けた共同研究

ダイバーシティ・マネジメントの重要性と研究の幕開け

日本企業においてダイバーシティ・マネジメントは徐々に進化しつつありますが、特に障がい者の雇用に関しては未だ道半ばです。大東文化大学と株式会社アイエスエフネットジョイは、この分野の改善を目的とした共同研究を始めました。この研究は、障がい者の雇用環境を向上させ、社会全体の参加を促すことを目指しています。

1. 研究の背景と課題

近年、障がい者の雇用促進のための法整備が進んでいます。しかしながら、実際の雇用現場での取り組みは、未だ研究が追いついていないのが現状です。特に、2024年には法定雇用率が引き上げられ、2026年にはさらに引き上げが予定されています。企業には、障がいのある方々が能力を発揮できる環境を整え、持続可能な取り組みを実施することが強く求められています。

2. 共同研究の概要

本共同研究は、大東文化大学経営学部のダレン・マクドナルド教授と中村隆文特任教授、石黒久仁子客員研究員が中心となり、ダイバーシティ・マネジメントの実際の考え方と取り組みを調査します。アイエスエフネットジョイも協力し、障がい者の就労支援の知見を生かしてフィールド調査を実施。障がいのある社員の主体性や企業の支援の方法を明らかにすることを目指します。

3. 研究のスケジュールと方法

研究は2025年8月から2027年3月までの予定で進められ、関係者へのインタビューやアンケート調査を通じて実際の雇用プロセスを解明します。アンケートや資料分析を通じ、障がい者雇用の実態を深く理解することが目的です。

4. 期待される成果

本研究は、アイエスエフネットジョイが実践する障がい者支援の取り組みを整理・可視化することで、現場での支援の意味や仕組みを解明します。また、大東文化大学は、障がい者雇用の現場を直接訪問し、その背景にある価値観や工夫を考察します。これにより、ダイバーシティ・マネジメントの普及と質の向上を目指します。

5. 将来の展望

研究の成果は、ウェブサイトやSNSを通じて広く発信され、障がい者支援の認知度向上と行動変容を促します。将来的には、大東文化大学とアイエスエフネットジョイが連携し、「実践コミュニティ」を構築することで知見の共有と持続可能な協働を推進します。全員参加型の社会を実現するため、さらなる取り組みが期待されています。