子どもたちが主役の新しい食堂「こどもが作る食堂」
特定非営利活動法人Connection of the Children(CoC)が主催する「こどもが作る食堂」は、毎週横浜・野毛山の多文化拠点CASACOで行われています。このプロジェクトは、従来の「施される」形から「つくる」形に変わり、子ども自身が料理や食事の準備に参加することで、自信や自尊心を育むことを目指しています。
参加者体験の重要性
このこども食堂では、参加する子どもたちが各自選択した役割を持つことができます。調理、買い出し、献立作りといった多様な作業に挑戦しながら、仲間たちと協力することが強調されます。たとえ失敗しても、その経験は成長の糧となり、子どもたちにとってかけがえのない宝物となるのです。このような経験を通して、彼らは食べることの大切さとともに、自分の力で何かを成し遂げる喜びを学びます。
多文化への理解もさらに深まる
また、国際料理への挑戦が行われることもこの食堂の大きな特徴です。CoCは200回以上の国際料理イベントを実施しており、特に神奈川県推薦図書となった書籍『世界の朝ごはん』のノウハウを使い、月に数回世界各国の料理に触れる機会を設けています。これにより、子どもたちは異なる文化に対する理解を深めると同時に、食事を通じた国際交流の場も創出されます。
地域社会とのつながり
「こどもが作る食堂」に参加する子どもたちのそばには、外国人留学生もいます。料理を囲みながら自然な形で国際交流が生まれており、様々なバックグラウンドを持った人々とのつながりを感じることができます。こうした交流は、こどもたちにとって視野を広げ、他者への理解を助ける素晴らしい機会となります。
参加方法と費用
この食堂は毎週月曜日の夕食、隔週土曜日の昼食に開催されます。参加費は子どもは無料で、大人は500円(税込)です。各回先着10名まで参加でき、事前にオンラインや電話、現地での申し込みが可能です。また、参加した際には見学だけでも構わないとのことです。
ボランティアと寄付の募集
現在、食材の提供や購入への支援、また高校生以上のボランティアを募っています。地域の食材を通じて、生の教育や福祉活動にも参画できる絶好の機会となっています。興味を持った方は、ぜひCoCにご連絡を!
取材のご案内
「こどもが作る食堂」では、取材を通じて子どもたちの主体的な活動や、その中での成長見ることが可能です。教育や国際交流に興味のある方々は、顔を出してみてはいかがでしょうか。
CoCについて
CoCは2010年に横浜で設立され、「すべてのこどもがやりたいことを見つけ挑戦できる社会」を目指しています。食堂活動のほかにも、多文化交流拠点やスポーツ教室などさまざまな事業を展開しています。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。