物流ITセミナー報告
2026-08-04 11:19:34

第50回物流ITソリューションセミナーが示した未来の物流改革の方向性とは

第50回物流ITソリューションセミナーが示した物流改革の方向性



2026年7月24日、株式会社セイノー情報サービスが主催した「第50回物流ITソリューションセミナー」が東京・大手町で開催されました。タイトルは「物流の現在地から考える次の一手」。このセミナーにおいては、物流メディアや荷主企業経験者、物流ITベンダーからの視点で、最新の物流効率化手法やCLO(最高物流責任者)、AIの活用に関する情報が提供されました。

セッション1:物流ITの進化と課題



最初のセッションでは、LOGISTICS TODAY代表取締役社長の赤澤裕介氏が講演を行いました。彼は物流ITの進化を「見える化」「最適化」「自律化」の3段階に分類し、30年間の変化を振り返りました。特に、WMS(倉庫管理システム)、TMS(輸送管理システム)、自動倉庫、ロボット、AIといった技術の浸透により生産性が向上した一方、人手不足や輸送力不足といった課題が依然として解決されていないことを指摘しました。

例えば、データの活用が経営判断にまで及んでいない場合や、部門最適にとどまりサプライチェーン全体での意思決定がされていないことが課題として挙げられました。さらに、AIは従来の自動化を超えて「意思決定を支援する技術」として進化しているため、データ整備や業務の標準化が不可欠だと述べました。

セッション2:CLOの重要性



次に登壇したのは、流通経済研究所の荒木協和氏。彼は、現代の物流が企業価値に直結する重要な経営課題であると強調し、少なくとも一定規模以上の企業ではCLOの選任が義務化されている背景を説明しました。また、CLOには営業や生産、SCM(サプライチェーンマネジメント)、物流を包括的に横断して最適化を推進する役割が求められています。

彼は、物流課題の多くが他部門の意思決定に依存していることを指摘し、連携を強化することの重要性を強調しました。

セッション3:物流DXの可能性



セイノー情報サービスの東松恵子部長が講演した最後のセッションでは、物流DX(デジタルトランスフォーメーション)の本質について語られました。彼女は、システム導入やデータの可視化だけでなく、経営指標やKPIの継続的な改善が成果を生む鍵であると説明しました。多くの企業がデータ分析には進んでいるものの、「判断」や「行動」につながっていないことが問題だと指摘しました。

東松氏はまた、経験や勘に依存した管理判断には限界があり、新たにAIエージェントを活用することで、情報収集や異常検知、改善提案を行う新たな労働力としての役割が期待できると説きました。

パネルディスカッション



セミナーの後半では、赤澤氏がモデレーターを務め、荒木氏と東松氏とのパネルディスカッションが展開されました。ここでは、「物流ITが変えたものと変えられなかったもの」、「物流DXに成功する企業と失敗する企業の違い」、「物流管理者に期待される能力」、「AIエージェントによるCLOの意思決定支援」の4つのテーマが話し合われました。参加者たちは、物流ITが進んだものの、今後の課題としてサプライチェーン全体を見据えた意思決定が求められるとの認識を新たにしました。

再放映情報



当日の講演内容は、2026年8月28日(金)13:00~16:00に再放映される予定です。参加費は無料で、ウェブセミナー形式で行われます。参加希望者は、事前の申し込みが必要です。詳しくは公式サイトをご覧ください。

セイノー情報サービスは、今後も物流業界の課題解決に向けて、実践的な知見や最新情報を提供し、企業の物流DX推進を支援していきます。


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会社情報

会社名
株式会社セイノー情報サービス
住所
岐阜県大垣市田口町1番地
電話番号
0584-73-8888

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