ロート製薬が目の健康支援活動を10年目に突入
日本のロート製薬株式会社が、2025年から2026年にかけて国内外でのアイケア支援活動を進めることを発表しました。10年目を迎える本プロジェクトでは、世界中の人々に「見える喜び」を届けるため、アジアやアフリカの白内障治療支援に加え、日本国内の子どもたちの目を守る新たな活動も行います。
社会貢献活動の背景
この取り組みは2016年に始まり、もうすぐ10年を迎えます。これまでにロート製薬は、38の取引先と連携し、合計で1712万7360円の寄付を行ってきました。白内障は、世界の失明原因のトップを占める疾患であり、多くの国で治療が困難な状況にあることが背景にあります。特に発展途上国では、貧困や医師不足が影響し、治療を受けられない人々が数多く存在します。
新たな展開
第10期に向けた支援活動では、アジア・アフリカの目の健康支援と共に、国内の子どもたちを対象にした取り組みを強化します。子どもの近視が急増する中で、アイケアの啓発活動や「ロートこどもソフト」と呼ばれる商品開発を進め、特に子どもの目を守ることに注力しているのです。これによって、より多くの子どもたちが健やかな視界を保てるように支援します。
寄付先団体
寄付は、白内障治療や手術支援を行う国内外の団体に加え、子どもの目を守る活動を行う団体にも向けられます。例えば、OUI Inc.という団体は、スマートフォンを利用した眼科診断機器の開発を行い、世界中の眼科医療へのアクセスを向上させるために活動しています。また、NPO法人アジア失明予防の会も、アジア諸国で無償の眼科治療を行い、地域の医療従事者の育成に取り組んでいます。
国境を越えた協力
ロート製薬は、国内外での医療支援活動を進める中で、地域のステークホルダーとの協力を強化しています。アマゾン地域の白内障撲滅プロジェクトやインドネシアでの白内障手術支援など、これまでの取り組みを通じて、多くの人々の視力を改善する努力を続けています。
これからの目標
今後の活動では、白内障治療のみならず、目の健康を守るための様々な活動に対しても積極的に寄与していく考えです。特に、健康教育や啓発イベントを通じて、目の健康に関する情報を広めることで、より広範な支援を目指します。持続可能な社会の実現に向け、ロート製薬はこれからも目の健康に貢献し続けます。
さらに、2024年にはアジアを中心に10カ国以上での活動を拡大し、子どもたちや多様な層の人々が、健やかな視界を享受できる社会の実現を目指します。支援を通じて、一人でも多くの方に「見える喜び」を届けたいと願っています。