AI技術で印刷業務を変革！富士フイルムの新プリンター「Revoria Press PC2120」

富士フイルムの新技術が印刷業務を自動化

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社が12月19日に発売する「Revoria Press PC2120」は、AI技術を取り入れた最新のプロダクションプリンターです。このプリンターは印刷業務の自動化や効率化を可能にし、業界のニーズに応えるために設計されました。

高い評価を受けた技術を継承

「PC2120」は、以前のモデル「Revoria Press PC1120」の優れた技術を基に、新たな特長を加えています。特に、AI技術を駆使することで、用紙設定や画質設定を自動化し、作業をスムーズに進行させることができます。用紙設定に関しては、専用の「用紙プロファイラー」が用紙の特性を解析し、最適な設定を提案します。このプロセスは、フィルムやアルミ蒸着紙といった特殊な用紙にも対応しています。

より広がる色域と美しい印刷

新開発のグリーントナーにより、印刷可能な色域が大幅に拡張されました。これにより、印刷物はより豊かで鮮やかな色彩を持ち、米国PANTONE社の色見本帳へのカバー率は93%に達します。これらの機能により、入稿データとモニター上の色を忠実に再現し、デザインの幅を広げることが可能になりました。

自動変換機能で簡単な色再現

「PC2120」では、特殊トナーを活用するための自動変換機能が搭載されています。これにより、RGBデータからCMYKに加え、新開発のグリーン・ピンクトナーを効率的に組み合わせて印刷できるようになります。この機能を使うことで、専門的な知識がなくとも高品質な印刷が実現します。

スマートモニタリングゲートで安定した品質

印刷過程において色の変動やズレをリアルタイムで監視する「スマートモニタリングゲート」は、印刷物の品質維持に貢献します。このシステムは特殊トナーを使用していても、印刷速度を損なうことなく自動的に補正を行います。その結果、安定した高品質な印刷を実現します。

使用シーンの幅広さ

「PC2120」は、さまざまな用紙の厚さに対応し、最小98mmから最大1300mmまでの長尺用紙印刷が可能です。また、エアーサクション給紙トレイを装備しているため、給紙の信頼性も高まります。これにより、多様な印刷ジョブに応じた柔軟な対応ができます。

自動検査システム

印刷物の検品工程を自動化する「検査マネジメントシステム」も装備されています。このシステムでは、印刷物と基準画像をリアルタイムで比較し、品質のばらつきを瞬時に検出します。これにより、印刷後の品質管理の手間を大幅に軽減し、製品の信頼性を向上させます。

まとめ

富士フイルムの「Revoria Press PC2120」は、業務の自動化、効率化を実現しつつ、豊かな色表現を可能にする先進的なプロダクションプリンターです。印刷業務の変革を促進するこの新モデルは、国内外の多くの顧客に向けた印刷ソリューションの最前線を切り拓くものとなるでしょう。今後も同社は、印刷業界のDX推進に寄与し続けると期待されています。