日立システムズ、「PhishWallプレミアム」に新機能追加
株式会社日立システムズは、不審なウェブサイトを検知するサービス「PhishWallプレミアム」に新たにサポート詐欺対策の機能を追加し、提供を開始しました。このサービスは、インターネットバンキング利用者の安全を高めることを目的としており、近年増加しているサポート詐欺に対処するための重要な機能です。
近年、インターネット詐欺の手口が巧妙化している中で、特にサポート詐欺の被害が急増しています。この手法では、ユーザーのPCにウイルス感染の偽の警告を表示し、適切なサポートを提供するかのように装って個人情報を不正に取得する手口が用いられています。そのため、日立システムズは「PhishWallプレミアム」に、こうした詐欺サイトへのアクセスを自動的に検知し、インユーザーに警告を発する機能を追加したのです。
具体的には、サポート詐欺サイトにアクセスすると、ユーザーには警告メッセージが表示されます。具体的な警告内容としては、「IDやパスワードを入力せず、ブラウザーを閉じるように」指示が出される仕組みになっており、これにより詐欺の被害者にならないためのセーフガードが提供されます。
サポート詐欺の現状
警察庁の調査によれば、今年の不正送金被害件数は5578件、被害額はなんと87.3億円に達しました。前年に比べて急増しているこの現象は、サポート詐欺の増加と深く結びついています。特に、インターネットを使った偽のセキュリティ警告画面表示によってユーザーを不安にさせ、真実のサポートを提供するかのように装って金銭をだまし取るケースが目立っています。
日本国内でもサポート詐欺に関する相談件数が増加傾向にあり、特に今年4月には過去最高の828件に達しました。これを受け、金融機関や関連機関からも厳重な注意喚起がされています。ユニークな部分として、日立システムズはこの問題に真剣に取り組んでおり、「PhishWallプレミアム」が新たな機能を追加することで、ユーザーの安全を守る姿勢を強調しています。
PhishWallプレミアムの特長
「PhishWallプレミアム」の特長は、金融機関のサイトを装った詐欺サイトにアクセスした際、自動的に警告を発する点です。この機能では、インターネット上のバナーや動画再生ボタンをクリックした際に表示される偽のセキュリティ警告を検知します。ユーザーが詐欺に引っかからないよう、常に最新の情報を提供し続けるためのシステムが整えられています。
加えて、警告メッセージが表示されることで、ユーザーが冷静に対応できるためのサポートも行っています。この警告は、PCの通知領域やウェブブラウザーのツールバーに表示されるので、どんな場合でも見逃すことがありません。
今後の取り組み
日立システムズは、増え続けるサポート詐欺やフィッシング攻撃のリスクから、インターネットバンキング利用者の資産を守るため、さらなる安全対策を講じていくことを誓っています。今後もユーザーへの情報提供を怠らず、より安全なインターネット環境の維持に努めるという姿勢から目が離せません。
PhishWallプレミアムの詳細と利用方法
こちらのサービスは、日立システムズの公式ウェブサイトから利用可能です。詳細情報やサービスの申し込みについては、公式サイトをご確認ください。ユーザーのインターネットバンキング利用を安全にするための重要なツールとして、今後も注目されることでしょう。
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