浪曲の魅力が詰まった浪曲名人会にご注目！

浪曲名人会が再び国立文楽劇場へ！

2025年2月22日、国立文楽劇場にて「浪曲名人会」が開催されます。この名人会は、昭和60年から続く伝統的なイベントで、関西のトップ浪曲師たちが集まり、感動的な演目を披露します。特に、昨年に人間国宝に認定された京山幸枝若の登場が注目を集めています。

開幕を飾る春野恵子の期待の演目

開幕を飾るのは、ジャンルを超えた広がりを見せる春野恵子です。彼女は、江戸時代の歴史的事件を題材にした『大高源吾笹売りの條』を語ります。この作品では、吉良邸の討ち入りを前にした大高源吾が宝井其角と出会い、彼の運命が大きく変わる瞬間を描いています。

真山一郎の感動的なストーリー

続いて、真山一郎が登場。先代から受け継がれた「演歌浪曲」を駆使し、生き別れた母を探す渡世人を描いた『瞼の母』の一幕、『番場の忠太郎』を披露します。映画や歌謡曲でも有名なこの作品で、彼が表現するドラマに観客は引き込まれることでしょう。

天中軒雲月の力強い表現

名古屋を拠点に活動する天中軒雲月は、昨年、日本浪曲協会会長に就任し、浪曲の発展を目指しています。彼が演じる『男一匹天野屋利兵衛』は、赤穂義士外伝の物語であり、困難に立ち向かう大坂商人の矜持を描いています。彼の力強いパフォーマンスに期待です。

三原佐知子による心あたたまる母の物語

次に登場するのは、女流浪曲の第一人者、三原佐知子です。彼女の代表作『異国の母』では、魚売りの金小母さんが両親を亡くした少年を育てる心温まる物語が展開されます。母と子の絆が描かれたこの演目は、観客の胸に深く響くでしょう。

最後を飾る京山幸枝若

そして、名人会の大トリを務めるのは京山幸枝若です。浪曲の堅苦しいイメージを払拭しようと、「わかりやすく」「面白く」をモットーに舞台に立つ彼女。彼女の長講『尾張大八』では、ユーモラスでありながらも深い内容が楽しめます。

公演情報とチケット情報

この素晴らしい演目と出演者たちによる浪曲名人会は、国立文楽劇場の開場40周年を記念して開催されます。公演は2025年2月22日、午後1時から開始し、4時20分には終了予定です。チケットは一般4,200円、学生は2,900円です。予約は2025年1月18日から開始し、インターネットや電話での予約が可能です。窓口での販売は1月19日から行われます。

ぜひ、この機会に浪曲の魅力を体感し、国の重要無形文化財である浪曲を楽しんでみてはいかがでしょうか。詳細については、国立文楽劇場の公式サイトを訪問してください。