小型橋梁点検アプリ
2024-01-12 16:30:04
マプリィが小型橋梁点検アプリ「Mapry橋梁」を発表、DXを推進
マプリィが革新する小型橋梁点検アプリ「Mapry橋梁」
株式会社マプリィ(本社:兵庫県丹波市)は、2024年2月に小型橋梁の点検を支援するアプリ「Mapry橋梁」(通称:マプリィ・ブリッジ)の販売を開始します。この新しいアプリの開発にあたり、マプリィは株式会社ベイシスコンサルティング(本社:東京都文京区)と連携し、公共および民間のインフラ施設管理者向けの販売パートナーシップを結びました。
「Mapry橋梁」の特長
「マプリィ・ブリッジ」は、iOS版のmapryアプリの地図機能を利用しており、登録された橋梁の図面や損傷図、写真データを3Dスキャナーで取得した点群と関連付けて保存・表示することが可能です。このアプリを使用することで、従来の手作業による記録業務が大幅に効率化され、技術者は携帯電話一つで点検業務を完結できるようになります。
現場で得られたデータは、11月に発表されたマプリィ社のWebGISアプリケーション「mapryGIS」へ自動的に配置されるため、現場と事務所間のデータのやり取りもスムーズになります。これにより、作業の簡素化だけでなく、紙資料を基にした煩雑な図化作業を軽減し、インフラ点検の方法そのものを革新しています。
橋梁点検市場の現状
現在、日本国内には約73万の橋梁があります。国や自治体は5年ごとの定期点検を義務化しており、毎年14万以上の橋梁が点検対象となっています。しかし、小規模橋梁(全長2〜15メートル程度)は約55万橋梁を占め、これらの多くは基礎自治体が管理していますが、十分な点検予算が割り当てられていないのが現状です。新技術導入の高コストゆえに、多くの自治体では十分な対策ができません。そのため、手軽に導入できるマプリィ・ブリッジが求められています。
調査会社のニーズ
マプリィは、開発にあたり調査会社に対する独自の調査も実施しました。その結果、現場業務の改善要求が高まる中でも、データ整理作業の負担軽減が強く望まれていることが明らかになりました。現場での手書きの記録や類似した記録写真の数々が、識別を難しくしています。これにより、作業時間が長引くことが多いことが課題です。
マプリィ代表のコメント
マプリィの山口代表は、「Mapry橋梁」の開発に際し、昨年のインフラDXコンペで優秀技術賞を受賞したことを明かしました。同社は、アナログからデジタルへの移行を進めることで、点検業務のコスト削減を図っており、持続可能な社会に貢献したいと語っています。
ベイシスコンサルティングの取り組み
ベイシスコンサルティングの石川代表は、既に17種類のインフラ施設データを管理しており、「Mapry橋梁」もその一部に加わることを期待しています。これにより、特に基礎自治体における簡便な点検が可能になり、より多くの自治体に利用されることになるでしょう。
まとめ
マプリィの「Mapry橋梁」は、インフラ点検業務のデジタルトランスフォーメーションを推進する画期的なアプリです。点検業務の簡素化と効率化を実現し、多くの自治体に新たな可能性をもたらすことが期待されています。今後、このアプリが普及することで、日本のインフラ管理が一層進化することでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社ベイシスコンサルティング
- 住所
- 文京区本郷1-5-11水道橋こんぴら会館4F
- 電話番号
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03-6240-0340