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シャープの新しいビーコン「レスビー」

株式会社シャープが開発した「レスビー」は、位置情報を発信するバッテリー不要のビーコンです。使用されている技術とそのデザインについて、詳しく見ていきましょう。

バッテリー不要の利点

ビーコンとは、特定の位置情報を無線で発信し、その情報をモバイル機器などが受信することで、ナビゲーションサービスやクーポン配信などに利用される機器のことです。これまで一般的に使用されていたビーコンは電池式だったため、定期的な電池交換が必要でした。これに対し、シャープの「レスビー」では、世界最高レベルの変換効率を誇る色素増感太陽電池が電源として採用されています。この結果、電池交換の手間が省かれ、屋内の非常灯程度の明るさで安定的に信号を発信することができるようになりました。

デザインのコンセプト

「レスビー」のプロダクトデザインを担当したのは、デザイン会社のBalloonです。彼らは、「どんなオフィスにも馴染む」というコンセプトのもと、目立ちすぎず、環境に溶け込むようなデザインを追求しました。ビーコンは壁や天井に取り付けられるため、あまり目立たない方が望ましいです。そのため、設計段階から本体の四隅のカーブの角度や、固定用の爪のサイズにまでこだわりました。このような計算されたデザインによって、「レスビー」は、設置後は特に気にすることなく運用することができます。

簡便性と機能性の共存

「レスビー」はその簡易な設置方法とメンテナンスの要らなさから、さまざまな場所での活用が期待されています。オフィス環境はもちろん、小売店やショッピングモール、さらにはイベント会場においても、空間に馴染みやすいのが大きなメリットです。デザインはシンプルながらも機能的で、現代のニーズに即した優れた製品に仕上がっています。

Balloonのビジョン

Balloonは、「レスビー」のデザインだけでなく、ロゴやグラフィックデザイン、さらには空間デザインなど多岐にわたるプロジェクトに取り組んでいます。アートディレクションも行いながら、ブランドに価値を与える力として活動しています。彼らの目指すところは、デザインを通じて人々の生活をより豊かにすること。この取り組みが「レスビー」のような革新的なアイデアを生む要素となっているのです。

会社概要

Balloon株式会社は2018年2月に設立され、現在も大阪に本社を構えています。代表を務める志水良氏は、自社の掲げる理念に基づき、デザインを通じて社会に貢献することを目指しています。ブランディングやプロダクトデザインを手がけるプロフェッショナルたちのチームが、今後も多様なプロジェクトに挑戦していくことでしょう。

おわりに

シャープの「レスビー」は、テクノロジーとデザインが一つになった新しい形のビーコンです。バッテリー不要で、オフィスや店舗に馴染むデザインは、今後の様々なビジネスシーンでの活用が待たれます。バッテリー不要という特長がもたらす便利さと、Balloonが施したデザインへの配慮は、多くの成長市場で新たな価値を生み出す可能性を秘めています。

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