カンボジアに新たな小児医療センターが開院へ
2025年10月、カンボジア・プノンペン近郊に新たに開院する「ジャパンハートアジア小児医療センター」の設計図が公開されました。この病院は、200床を有する小児病院として、地元の子どもたちに質の高い医療提供を目指しています。
希少な小児病院の設立
カンボジアでは、小児医療の受けられる施設が不足しており、多くの子どもたちが必要な治療を受けられない状況が続いています。そのような課題を解決するため、特定非営利活動法人ジャパンハートが中心となって設立されるこの病院は、アジアの開発途上国における医療格差をなくすことを使命としています。
病院の設計は、子どもたちが「ここに入院したい」と感じるような、明るく楽しい空間を重視しています。これは、「全ての子どもたちに平等な医療を」という理念に基づくものです。
魅力的な施設の設計
新しい病院は、十字型の3階建てで、中心には『癒しの空間』となるセンターサークルが設けられています。このエリアは、患者やその家族、訪問者同士が自然に交流できるようにデザインされており、医療活動だけでなくイベントスペースやカフェとしての機能も備えています。
加えて、野外には4つの広場が設置される予定です。
- - エントランス広場:最も人の出入りが多いエリア
- - 公園広場:隣接する州立病院に近いエリア
- - 家族広場:入院中の子どもとその家族が安心できる静かなエリア
- - 自然広場:近隣住宅地に面した広場
これらの空間は、それぞれ異なる目的に応じて利用されることが想定されています。
医療人材の育成と支援
ジャパンハートアジア小児医療センターの開院により、特に注力されるのは小児がんの無償治療と地元医師や看護師といった医療人材の育成です。高度な医療を受けることができずにいる子どもたちがいるアジアにおいて、国際医療支援の重要性がますます高まっています。
現在、プロジェクトの総費用は10億円を超え、多くの支持者からの助けを得て進行中です。「支援者と共につくる病院」という信念のもと、国内外からのサポートを期待しています。
開院予定までの間、ジャパンハートはプロジェクトの進捗を随時発信し、広く支援を募る方針です。新しい病院の設立は、カンボジアの医療にとって重要な一歩となるでしょう。
まとめ
子どもたちの未来を支えるためのこの新たな取り組みは、全ての人にとって明るいニュースです。今後も多くの人々にその存在を知ってもらい、支援の輪を広げていくことが求められています。新病院がカンボジアの子どもたちにとって、安心の場となることを願いましょう。