さいたま市で開催された重度障害者自立を祝う会
10月4日、埼玉県さいたま市のパレスホテル大宮にて、社会福祉法人ねがいの杜が主催する「重度障害のお子様の自立を祝う会」が行われました。この特別な日には、23家族、60人の参加者が集まり、重度障害のお子様が歩んできた道のりとその自立を共に祝いました。
参加者の想い
ご家族の方々は、日々の苦労や想い出を振り返りながら、それぞれの気持ちを語り合いました。「わが子を人に預けることに罪悪感がありましたが、人に頼っていいんだとわかりました」と語る参加者がいれば、「障害のある子が生まれた時、決して無理だと思ったが、ねがいの杜と出会って復職でき、自分らしく生きることができました」という声もありました。このようなスピーチを通じて、家族同士での支え合いや理解が深まる場となりました。
ねがいの杜の取り組み
社会福祉法人ねがいの杜は、重度障害を持つ方とその家族への生活支援を24時間体制で行っています。彼らは、さいたま市や上尾市などに15か所の事業所を展開しており、児童発達支援や放課後等デイサービス、ヘルパーサービス、グループホームの提供をしています。特に、重度の支援を必要とする方々の自立を支えることに力を入れています。
法律や制度の整備が進む中、強度行動障害を持つ方や医療的ケアを必要とする方々への支援は依然として難しい状況にあります。「自宅での生活を継続できるよう、出会った子どもに生涯寄り添う」という理念に基づき、より多くの家庭が安心して生活できる支援を提供しています。
未来への展望
今後、障害福祉サービス運営者を対象とした「困っている人の生涯を支える、本質的経営改善」セミナーが11月18日に開催されます。このセミナーでは、事業者がどのように重度障害者を支援できるかについて話し合います。
また、ねがいの杜は、少なくとも50人規模のグループホームの整備目標を掲げており、現在はすでに5つの棟を運営しています。来年秋にはさらに9人の居室を整備予定で、多くの方々に安心して暮らせる住まいを提供することを目指しています。
代表のメッセージ
代表の藤本真二氏は、2003年に前身のNPO法人を設立以来、重度障害者とその家族を24時間支援する活動を続けてきました。「私たちの目指すのは、障害を持つ方々が出会った支援者に生涯を支えられて安心して暮らせる社会です。」と彼は語ります。この思いを胸に、今後も「ねがいの杜」が地域の支援の象徴となるよう努力を続けていくことでしょう。
お問い合わせ
社会福祉法人ねがいの杜への問い合わせは以下の通りです。
この祝う会は、重度障害者とその家族の生活と絆を再確認する貴重な機会となりました。今後もこのようなイベントを通じて、社会全体の理解と支援が広がることを期待しています。