パイオリンクとSingleID、OEMパートナーシップを結ぶ
2024年10月16日、韓国のネットワーク機器最大手である株式会社パイオリンクと、日本のベンチャー企業株式会社SingleIDが、ネットワークセキュリティの強化に向けた戦略的なOEMパートナーシップを締結することを発表しました。この業務提携により、SingleIDが提供するクラウドRadius認証技術がパイオリンクの製品に統合され、ネットワークセキュリティが更に強化される見通しです。
PIO-IDサービスの開始
新たな製品「PIO-ID(パイオアイディ)」の販売開始は、2024年10月16日(水)を予定しています。この新サービスは、日本国内でのネットワークセキュリティの標準を目指し、パイオリンクのネットワーク機器にSingleIDの高度な認証技術を搭載するものです。
パイオリンクはアジアのネットワークソリューションのリーダーとして、企業や公共機関向けに質の高い機器を提供してきました。今回の提携により、パイオリンクは自社製品のTiFRONTセキュリティスイッチやTiFRONT-APと共に、新たな認証機能を提供することが可能になります。これにより、CheckPointやFortiGateといった他社製品との連携も実現し、サイバー攻撃のリスクを軽減できると期待されています。
両社のコメント
パイオリンクの日本支社長、呉 起源氏は、「SingleIDの技術を統合することで、新たなネットワークセキュリティの基準を維持できると期待しています。このパートナーシップは、顧客に対し高いセキュリティレベルを提供する重要なステップです」とコメント。
一方、SingleIDの代表取締役CEO、石川 貴章氏は、「パイオリンクとのパートナーシップは、私たちにとって大きな成長を意味します。ネットワークインフラの強化と高度な認証技術の融合により、企業や公共機関のセキュリティ向上に寄与できる自信があります」と述べています。
今後の展望
両社は今後も協働し、新しいソリューションの開発を推進していく方針です。特に中小企業向け市場に重点を置き、急増するサイバー攻撃から守るためのイノベーションを進めていく予定です。また、韓国市場を皮切りに広域アジアへの拡大を目指している点も注目です。さらに、「PIO-ID」はSingleIDの基盤を用い、クラウド型の認証サービスとして中小企業へ提供され、物理的なサーバーを介さずに簡単なWi-Fiのユーザー認証を実現します。
パイオリンクとSingleIDの企業理念
パイオリンクは独自の技術とサービスを駆使し、ネットワークおよび情報保護分野で顧客の資産を安全に管理しています。また、SingleIDは2021年に設立され、単一のIDで複数のネットワーク認証を可能にするサービスを展開中です。これにより、複雑なパスワード不要で使いやすい認証を実現しています。
今後の展開が楽しみな両社のパートナーシップ。ネットワークセキュリティの未来を見据えたこの提携には、業界全体のセキュリティ向上への期待がかかっています。