母乳バンクの認知拡大に向けた取り組みと未来への展望

ピジョン株式会社が支援している「日本橋母乳バンク」が2023年度に5年目を迎え、これまでの取り組みと今後の施策についてお伝えします。母乳バンクの目的は、専門的なケアが必要な赤ちゃんとその家族をサポートし、ドナーミルクを提供することにあります。

近年の調査によると、ドナーミルクを利用する赤ちゃんの数が1,000人を超え、前年より約4割増加したことがわかりました。しかし、母乳バンクに関する意識調査では、「言葉も内容も知っている」と回答した人は約3割にとどまっており、認知度の向上が必要とされています。特に、プレママの認知度は低く、重要な出産前の情報としての普及が求められています。

この課題に対処するため、ピジョンは株式会社赤ちゃん本舗と連携し、2024年10月11日から12月31日まで、全国のアカチャンホンポで「母乳バンク寄付キャンペーン」を実施します。このキャンペーンでは、対象商品の売上の一部が日本母乳バンク協会に寄付される仕組みになっており、母乳バンクの認知度向上と必要な子供たちへのサポートが目指されています。

また、70%以上のプレママ・ママが「出産前に母乳バンクについて知っておく必要がある」と考えているにもかかわらず、実際の認知度はあまり向上していません。この現実を踏まえ、さらなる啓発活動が必要です。具体的には、SNSを使った広報や説明会の開催が効果的です。実際にドナーミルクを利用した方々からのフィードバックでも、事前に知識があれば安心できたとの声音が上がっています。このため、出産前の情報提供が重要であることが再認識されます。

ドナーミルクの利用に抵抗を感じる方が54.5%に達している現状からも、母乳バンクの役割を知ることで利用の促進が見込まれます。今後、ピジョンはさらなる啓発を進め、母乳バンクの正しい知識と利点を広めるため、様々な取り組みを行っていきます。具体的には、動画制作、リーフレット配布、医療従事者向けの情報提供など、多方面からアプローチします。

結論として、母乳バンクの存在とその重要性を知ってもらうことは、赤ちゃんにとって最適な栄養を届けるために必要不可欠です。ピジョンはこれからも日本母乳バンク協会と協力し、母乳育児を支援するための活動を推進していく所存です。将来的には、母乳バンクの利用が当たり前になり、全ての赤ちゃんが健やかに育つ社会を実現できることを目指しています。