電通デジタルの新たな体制について
株式会社電通デジタルは、テクノロジーとクリエイティビティを結集したビジネス展開を進める中で、AI活用支援および統合サービス提供において新たな組織体制を整えることを発表しました。2025年1月1日付で、チーフ・オフィサーとしてAI部門長の山本覚氏が「CAIO(最高AI責任者)」に、営業部門長の岡田将氏が「CSO(最高営業責任者)」に就任します。これにより、企業の持続的成長を支えるための体制を一新し、現在のデジタル市場における競争力を一層強化する方針です。
AI活用支援の推進
AI技術の進化とその社会実装の重要性が増す中、電通デジタルは「∞AI®」というマーケティングソリューションブランドを始め、さまざまなAI活用サービスを展開しています。このサービスでは、広告運用の効率化や顧客とのコミュニケーションを双方向化するためのチャットAIの導入など、多岐にわたる機能を提供しています。また、モンゴルにある子会社「電通データアーティストモンゴル」との連携を通じて、AIの開発体制を一層強化している点も注目されるポイントです。
今後は、全ての事業においてAIの活用を促進するために新たな横断組織「AI Native Twin」を設立します。これにより、AI活用のプロジェクトを推進し、より高度なデジタルサービスの提供を目指します。
統合サービス提供の新組織
企業が直面する多面的な課題に対して、電通デジタルは統合されたサービスを提供するための新しい組織「統合ビジネスプロデュース室」を2024年1月に設立します。この組織は、経営資源をより効果的に活用し、顧客企業にとって真の成長パートナーとなることを目指します。多様なニーズに応えるために、プロフェッショナルの増強を図り、企業の事業成長に貢献していきます。
経済変革への貢献
電通デジタルは、約1500社のクライアントに対して、DX(デジタルトランスフォーメーション)、事業改革、顧客体験の向上など、さまざまな分野で支援を行っています。最新技術の導入を推進することで、社会と経済にもプラスの影響を与える取り組みを継続していく方針です。
新たなリーダーシップ
山本 覚(やまもと さとる)
AI専門のバックグラウンドを持つ山本氏は、広告の効果を最大化するためにデータ活用技術を駆使してきました。自身が設立したデータアーティストが電通デジタルに合併した実績を背景に、「CAIO」としてAI活用を新たなステージへと引き上げる役割が期待されています。
岡田 将(おかだ しょう)
岡田氏は、多様な業界における営業経験を通じて、企業のブランド戦略やデジタルマーケティングの領域で豊富な知見を持っています。新設される「CSO」の立場から、クライアントに対する一貫した営業戦略の強化に努めます。
今後も、電通デジタルはクライアント企業と共に、革新的なソリューションを通じて成長を支援し続けます。