医療介護業界の新たな挑戦「toHANAS」
株式会社きゃりこん.comは、医療介護分野の職場環境改善に特化したプラットフォーム「toHANAS(とはなす)」を発表しました。このプラットフォームは、従業員の離職率を下げ、高いストレスを抱える現場にとって革命的な解決方法を提供することを目的としています。すでに、導入した介護施設では退職者数の大幅削減や、前向きな職場環境が整えられるなどの成果が現れています。
課題の背景
日本の医療介護業界は、慢性的な人手不足や長時間労働、高ストレス環境といった問題に直面しています。これにより、従業員の心身の健康を損なうケースが増えており、業界全体で精神疾患や離職率の高さが深刻な課題となっています。今後10年以内に予想される介護人材危機を乗り越えるために、事業者単体の自助努力だけでは不十分で、構造的な職場改善が迫られています。
「toHANAS」の特長
このプラットフォームは、国家資格を持つキャリアコンサルタントによる面談、匿名アンケート、改善施策を一体化させたもので、現場のニーズをリアルタイムで把握し、分析・可視化する仕組みを提供します。データを基にした効果的な改善策の構築を可能にし、経営層が迅速に意思決定できるための基盤を築いています。独自の「データ × 伴走」アプローチにより、持続可能な改善PDCAサイクルを医療介護業界初めて実現しました。
連携と地域モデルの構築
現在、toHANASは全国100以上の介護施設および3つの医療法人に導入されており、累計3,000件以上の面談が実施されています。神奈川県や横須賀市などの自治体との連携も進めており、地域全体での職場環境改善モデルの社会実装を推進しています。この活動は、地域の働きやすさ向上だけでなく、医療介護人材の定着にも寄与しています。
資金調達と今後の展望
最近、きゃりこん.comは、プレシリーズAラウンドにおいて1.2億円を調達し、累計1.7億円となりました。これにより、AI技術の強化やキャリアコンサルタントの育成、新機能「toHANASストレスチェック問診ツール」の導入を進めていきます。2028年にはストレスチェックの義務化が期待されており、現場での導入ハードルを下げ、医療介護業界全体の支援を強化していく方針です。
期待される成果
toHANASの導入が広がるにつれて、従業員のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上だけでなく、医療介護分野の持続可能性が高まることが期待されています。介護現場の雇用状況改善は、将来的な人材不足に対する効果的な解決策となるでしょう。企業や自治体との協働により、この取り組みが全国に広がることにより、医療介護業界に新たな風を吹き込むことができるでしょう。
結びに
きゃりこん.comは、医療介護業界の事業成長を加速しつつ、職場環境改善に向けた長期的な社会貢献を目指しています。この新しい取り組みが、医療介護業界だけでなく、社会全体の持続可能性を高めることに繋がることを期待しています。ぜひ、今後の動きにご注目ください。