三原研の新作展「響」- 美の探求を追求する個展

三原研の新作展「響」がア・ライトハウス・カナタにて開催

2025年11月20日から12月6日までの期間、東京都渋谷区のア・ライトハウス・カナタにて、現代陶芸の第一人者、三原研氏による個展「響」が開催されます。本展では、三原氏が長年の造形探求を経て生み出した最新の作品群が初公開されます。新たなギャラリーでの最初の個展として、その重要性もまた特筆すべきポイントです。

三原研氏のアートと自然への関心

三原研氏は島根県出雲で育まれた自然の美しさをその作品に反映させています。彼の作品は、自然の摂理をテーマにした普遍的な美を追求し続けており、その成果は数々の国際的な美術館に収蔵されています。彼の過去のシリーズである「起源」「鼓動」「景」「久遠」「醒」といった作品は、彼自身の心情と共に変化し続け、進化してきました。2023年には、ニューヨークでの25周年記念の個展を通じて最新シリーズ「醒」が完結し、それに続く形で新たに生まれたのが「響」です。

新たなシリーズ「響」の魅力

今回の展覧会で紹介される「響」は、形状において特に建築的な要素を強調しています。従来の「器」の枠を超え、柔らかなカーブを描くことで外と内の境界線がなくなり、空間が融合しています。この革新的な造形方法は、三原氏が培ってきた造形探求の成果といえます。

展示内容と作家在廊情報

本展では、三原研氏が新たに制作した15点の作品が発表されます。これらの作品は、土の記憶を頼りに、未知の景色を求める彼の探求心を表現しています。また、作家の在廊予定日は、初日の11月20日から22日までの3日間となっており、作品に対する深い理解を得る貴重な機会となります。

ギャラリーの新たな拠点

ア・ライトハウス・カナタは、21世紀における現代日本美術の再評価を目指して活動をしている国際的なアートギャラリーです。新たに東京・表参道の自社ビルに移転したこのギャラリーは、日本の美術を世界に広める拠点を目指しています。今回の三原研氏の個展「響」は、その新たなスタートを象徴する展覧会となるでしょう。

ぜひ、お時間の許す限り、アート作品の奥深さに触れてみてください。