阪神・淡路大震災30年記念 大ゴッホ展の開催
2025年、阪神・淡路大震災からちょうど30年を迎える節目の年に、神戸市立博物館で特別な美術展が開催されます。それが、「大ゴッホ展」。オランダのクレラー=ミュラー美術館から約60点のファン・ゴッホの名作が集結し、特に同美術館が所蔵する傑作《夜のカフェテラス》が、2005年以来20年ぶりに日本の地を踏むことが決まりました。
展覧会概要
この大ゴッホ展は、2025年9月20日から2026年2月1日までの113日間にわたって行われます。主催には神戸市立博物館をはじめ、神戸新聞社、産経新聞社、関西テレビ放送、博報堂DYメディアパートナーズが名を連ねており、多くの方々が協力してこの大規模な展示を実現させています。
クレラー=ミュラー美術館とは
クレラー=ミュラー美術館はオランダのデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園内に位置し、ファン・ゴッホの作品を約90点収蔵しています。また、素描作品も約180点展示しており、まさに世界屈指のファン・ゴッホコレクションの宝庫です。この美術館の展示を通じて、ファン・ゴッホの芸術の深みや多様性を感じることができるでしょう。
展示内容
今回の展覧会では、ファン・ゴッホの初期のオランダ在住時代から始まり、アルルでの生活を経て、名作《夜のカフェテラス》が誕生するまでの軌跡を追います。そして、同時代の印象派画家であるモネやルノワールの作品も相互に展示される予定です。これにより、ファン・ゴッホの作品の背景にある時代や文脈をより深く理解できる機会になるでしょう。
《夜のカフェテラス》
《夜のカフェテラス》は、ファン・ゴッホがアルルで過ごした頃の代表作の一つ。夜空の青色とカフェの温かい黄色の灯りが印象的に描かれ、活気に満ちた街角の様子が生き生きと表現されています。この作品を間近で観賞できるのは、ファン・ゴッホの芸術に触れる絶好のチャンスです。
巡回情報
この展覧会は神戸市立博物館以外にも、以下の日程で巡回展が行われる予定です。
- - 福島県立美術館: 2026年2月21日 ~ 5月10日
- - 上野の森美術館(東京): 2026年5月29日 ~ 8月12日
さらに、2027年には再度神戸市立博物館で《アルルの跳ね橋》を含む展覧会も企画されています。
まとめ
阪神・淡路大震災から30年を迎えるこの特別な年に、ファン・ゴッホの生涯と作品に触れることができる「大ゴッホ展」。多くの方々にとって、アートを介した新たな発見と感動の体験となることでしょう。ぜひ、美術館の開館を心待ちにしてください。