システムアイの新卒採用施策:バンドマン採用
2023年3月10日、システムコンサルティング企業のシステムアイが「バンドマン採用」を開始すると発表しました。この新卒採用の施策は、音楽活動を通じて得た経験を重視したもので、専門的な学歴は一切求められず、書類審査も免除されます。これにより、応募者は2回の面接を経て内定を得ることが可能です。
バンドマン採用の独自性
システムアイはこれまでプログラミング経験者を中心に採用活動を行ってきましたが、事業の持続的な成長のためには新たな視点を持つ人材が必要だと判断しました。このような背景から、創業者である代表取締役社長の葛川敬祐が掲げる「音楽とビジネスには共通点がある」という考えが、バンドマン採用の根底にあります。代表自身が元バンドマンとして活動していたことから、音楽経験がビジネスでも有利に働く能力を育むと信じています。
音楽経験者がバンド活動を通じて多くのスキルを習得することに加え、独自の創造力や協調性がビジネスの場でプラスに働くことを期待しています。具体的に求めるスキルには、仲間を巻き込み目標達成へ導く力や、異なる意見を持つメンバー同士の調整力、そして自らの作品を世間に発信する能力などが挙げられています。
採用背景
昨今、多くの業界で中途採用の難しさが増している中、システムアイは2026年度卒の採用計画を昨年の2倍となる20名に増やしました。この意図は、様々なバックグラウンドをもつ候補者と出会い、新しい視点を企業に取り入れることです。
システムアイでは、バンド活動や音楽活動経験者を中心に、音楽に情熱を持ち、IT業界に興味がある方の積極的な応募を呼びかけています。応募に興味のある方は、特設サイトを通じてエントリーが可能です。
先輩社員の声
この新しい採用施策について、実際に音楽活動を行っているシステムアイの先輩社員が語る姿も印象的です。モバイルアプリエンジニアとして7年の経験を持つ社員は、中学時代に独学でギターを習得したエピソードを挙げ、ギターの習得過程が現在のプログラミング業務にも役立っていると述べています。
また、フロントエンドエンジニアとしての4年の経験を持つ別の社員は、大学時代にバンドを組んでいたことから得たチームワークの重要性を強調しました。音楽活動が謙虚さや協力の精神を育て、それがITエンジニアリングでも役立つと感じていると言います。これらの先輩社員たちの声は、音楽経験が仕事に直結していることを示しています。
募集要項と選考プロセス
システムアイでは、音楽活動をしていた全ての方を歓迎しています。学歴は問わず、ITエンジニアとしての興味がある方はぜひ応募してほしいとのこと。選考は、特設サイトに設置されたエントリーフォームから申し込むことで始まります。その後、会社説明会に参加し、意欲のある方は2回のリモート面接が行われます。希望者は、面接時に自身の演奏を披露することも可能です。
会社概要
株式会社システムアイは1996年に設立され、横浜市を拠点に業務システムの設計・開発を手がける会社です。金融や小売のシステム開発に強みがあり、最近ではコンシューマー向けシステムや公共系システムに取り組むなど、多様な市場に進出しています。また、2023年にはビジネスチャットツールをβ版としてリリースし、アメリカにも進出したと言います。
音楽経験を持つエンジニアが求められるこの新しい採用施策は、業界の新たな可能性を切り拓くものとして注目されています。