ファイトケミカルプロダクツ株式会社が5億円超を調達
ファイトケミカルプロダクツ株式会社(以下、ファイトケミカル)は、事業拡大に向けた新工場の建設を進めるため、昭和産業株式会社および個人投資家との間で資本業務提携を結び、総額5.08億円の資金を調達しました。これにより、同社は新たなステップを踏み出し、さらなる成長を見込んでいます。
資金調達の背景
今回の資金調達は、2023年の8月と10月に2回に分けて実施されました。昭和産業や個人投資家が参加し、合計で5.08億円を集めることに成功しました。調達した資金は、新工場建設のための重要な資金として活用される予定です。6月には既に5400万円を調達しており、今後の資金はイオン交換樹脂法を活用して未利用油資源から機能性素材やバイオ燃料を製造する技術の向上に向けられます。
資本業務提携の意義
ファイトケミカルは昭和産業との戦略的パートナーシップを通じて、技術革新を加速させる狙いがあります。具体的には、イオン交換樹脂法によって得られる製品の加工や未利用資源の最適利用技術の共同開発を進め、開発スピードや販売戦略を強化します。この提携によって、2025年以降に新工場を稼働させることを目指し、イオン交換樹脂法の量産化技術の確立も視野に入れています。
ファイトケミカルプロダクツのビジョン
ファイトケミカルは、東北大学が開発したイオン交換樹脂を用いた技術を基に、米ぬか由来のスーパービタミンEやその他の機能性成分の生産を行っています。2020年に導入したプロトタイプでは、未利用油からスーパービタミンEやバイオ燃料を同時に生成することに成功しており、持続可能な生産方法として注目されています。さらに、2021年からはイオン交換樹脂法の技術提供を行うライセンス事業にも取り組んでいます。
今後の展開
ファイトケミカルは、2025年以降に新工場の稼働を予定しており、これにより米ぬか由来の機能性成分や燃料の生産を加速させる見込みです。新工場の完成によって、持続可能な資源利用の拡大と、更なる技術の普及を目指す方針です。
企業概要
ファイトケミカルプロダクツ株式会社は、宮城県仙台市を拠点に、環境に配慮した製品を提供しています。
企業情報
今後の技術開発と持続可能なビジネスの実現に向けたファイトケミカルプロダクツの取り組みに注目です。