埼玉県知事が視察したフェーズフリー認証キャンピングカー
2026年8月6日、埼玉県越谷市の日本特種ボディー株式会社(NTB)にて、埼玉県知事の大野元裕氏が工場視察を行い、フェーズフリー認証を受けたキャンピングカーが紹介されました。この視察は、県の「知事のふれあい訪問」の一環として実施され、地域の防災や福祉に向けた新たな取り組みへの期待が高まりました。
知事と各自治体の関係者が訪問
視察には大野知事に加え、越谷市長や市議会の議員らも参加し、製造工場内での意見交換会が行われました。NTBの社長・蜂谷愼吾氏が自社の概要やキャンピングカーの開発経緯について説明した後、メディカル機能を持つキャンピングカーがどのように製造されているのか、製造工程を見学してもらいました。
フェーズフリー認証キャンピングカーの特性
視察中に、キャンピングカーの機能にも触れられました。大容量のリチウムバッテリーとソーラーパネルにより、長時間のエアコン稼働が可能であること。また、AT限定の普通免許でも運転ができるモデルが用意されているため、利用者の幅が広がります。さらには、着脱式のベッドが搭載されており、積載性を向上させるという工夫もされています。
加えて、大野知事は、令和8年熊本地震におけるNTBの支援活動についても言及。キャンピングカーが被災地の支援活動においてどのように機能したか、あるいはインフラが不十分な状況下での支援の重要性が強調されました。
意見交換:平時と有事における活用
視察後には、防災および地域づくりに関する意見交換が活発に行われました。会議では、災害時だけでなく、平時にレンタルや地域活動に利用することで、いかに効果的にキャンピングカーを活用できるのかが議論されました。その結果、「フェーズフリー」という考え方が注目を集め、大規模災害の対応が可能なモビリティの役割が再確認されました。
さらに、移動診療や移動投票所、福祉や地域イベントへの活用など、実際にどのようにキャンピングカーが地域課題の解決に役立つかについても多くの意見が交わされました。自治体と民間事業者が連携し、継続的な活用と管理を行うことで、有事にも迅速に対応できる仕組みを作る必要性も強調されました。
蜂谷社長の意見
視察の終了時、蜂谷社長は、今後もキャンピングカーが「レジャーだけではない」という認識を持ち続け、地域社会の安全・安心を支える存在になるよう努める姿勢を示しました。キャンピングカーを社会インフラの一部として位置づけ、平常時から活用することが非常時の支援につながると信じています。
日本特種ボディーの今後
今後、日本特種ボディーは、自治体や大学、企業との連携を一層強化し、「人と地域に寄り添うモビリティ」の実現に向けた取り組みを続けていくとしています。地域で平時から利用されることを通じて、有事にもスムーズに機能する持続可能なモビリティネットワークを構築し、防災力向上に貢献することを目指しています。これを機に、フェーズフリー認証キャンピングカーのさらなる普及が期待されます。