日本オラクル、Azure上での「Oracle Database」提供開始
2025年2月13日、東京で開催されたCloudWorld Tourにおいて、日本オラクル株式会社がマイクロソフトのAzureプラットフォーム向けに「Oracle Database@Azure」の提供を発表しました。このサービスは、Microsoft Azureの東日本リージョンを舞台に、日本のお客様に向けて提供されます。これにより、企業はオラクルのクラウド基盤におけるデータベースの高性能さやセキュリティ、スケーラビリティの特長を享受することが可能となります。
「Oracle Database@Azure」の特長
「Oracle Database@Azure」は、Azureのセキュリティやフレキシビリティを最大限に生かしつつ、Oracle Cloud Infrastructure上で動作するデータベースの各種メリットをフルに活用できます。これにより、企業は迅速かつ効率的にワークロードを管理でき、ビジネスのスピードが向上します。具体的には、次のような機能が用意されています。
- - Oracle Exadata Database ServiceとOracle Autonomous Databaseのサポートを含むネイティブ利用
- - ミッションクリティカルな環境に対する迅速なサポート体制
日本での実際の適用例として、ベネッセグループが「Oracle Database@Azure」を採用し、業務の効率化を図っています。同社の稼働するコールセンターの顧客体験を向上させるための概念実証(PoC)が進行中です。
グローバルな拡大と今後の展望
現在、「Oracle Database@Azure」はオーストラリア、ブラジル、カナダ、米国、フランス、ドイツ、イタリア、東南アジア、イギリスなど多くの地域で利用可能であり、今後もサービスの展開地域を増やしていく計画です。特に、次の12カ月間で新たに16の地域での提供が予定されており、グローバルニーズに応える準備が整いつつあります。
日本企業のニーズにこたえる新しいサービス
日本オラクルの三澤智光社長は、このサービスが医療や製造業など多くの分野から注目を集めていると述べています。AIやマルチクラウド環境が求められる中、Oracle Database@Azureの導入が、日本のビジネスシーンに多大な影響を及ぼす期待が寄せられています。
お客様に向けたサポート体制
「Oracle Database@Azure」は、Azure Marketplaceを通じて購入可能であり、既存のAzureコミットメントや割引プログラムも活用できます。また、Oracleが提供する独自のサポート体制により、スムーズな導入と運用が実現します。
クラウド技術の進化と今後のビジョン
オラクルとマイクロソフトは共同で、お客様にとっての価値を最大化するためにサービスを強化し続けています。両社の協力により、最新のAI技術を取り入れたデータベースソリューションが今後も進化していくことでしょう。これにより、企業はより迅速にビジネスの変化に対応し、持続可能な成長を支えることが期待されています。
まとめ
「Oracle Database@Azure」は、今後のクラウドサービスに求められるフレキシビリティとパフォーマンスを兼ね備えた、企業にとって非常に魅力的な選択肢となるでしょう。新しいマルチクラウド環境でのビジネスチャンスを見逃さず、企業はこの機会を最大限に活用することが求められます。