日本初!二時間耐火の完全木造5階建て住宅
大阪府を拠点にする富士工務店株式会社が、日本初となる二時間耐火の完全木造5階建て住宅の建築を開始しました。このプロジェクトは、防火地域における安全な高層住宅の実現を目指したものであり、大きな注目を集めています。従来、木造の高層住宅は4階建てまでが多かった中でのこの挑戦には、様々な背景と利点があります。
耐火構造の重要性
日本の建築基準法では、火災のリスクを考慮し、5階建て以上の建物には2時間耐火構造が求められています。これは、火災発生時に上階から地上までの避難に時間がかかるため、一定の耐火時間を保証する必要があるからです。本プロジェクトでは、2時間耐火試験をクリアした木質部材を利用しています。これにより、木造でありながら高い耐火性能を持つ住宅が実現されました。
木造建築のメリット
1. 長寿命化
RC(鉄筋コンクリート)造の老朽化が深刻化する今、木造建築はその長寿命化の観点からも注目されています。木材は軽量であり、直下型地震にも強いため、日本のような地震大国において、木造の高層住宅が普及する可能性があります。
2. コストメリット
木造は固定資産税面でも大きなメリットがあります。また、耐火建築物であるため、火災保険のコストも抑えられます。経済的な視点からも木造建築の選択は理にかなっています。
3. 環境への配慮
木材の製造過程では、従来の鉄やセメントに比べてCO2の排出量が格段に少ないです。木材は環境に優しい選択肢となるため、サステナブルな社会の一助ともなります。
会社概要
富士工務店株式会社は、1984年に設立され、分譲マンションや戸建住宅の設計施工に加え、建築土木工事を手掛けている企業です。資本金は9,000万円で、代表取締役の平山実氏が企業の成長を牽引しています。公式URLは
こちら。
まとめ
今回の日本初となる二時間耐火の完全木造5階建て住宅の建築プロジェクトは、安全性、経済性、環境への配慮を兼ね備えた画期的な試みです。今後、木造建築の新しい可能性が広がることを期待したいです。