オートバックスが挑む新しい接客スタイル
オートバックスセブングループが2024年8月1日から、AIアシスタント「レイチェル」を用いた接客サービスのトライアルを開始します。この取り組みは、人手不足に悩む小売業界において、顧客の多様なニーズに対応し、より良い購買体験を提供することを目的としています。トライアルは東京都江東区のオートバックスデジタルラボで行われ、期間は9月30日までの2ヶ月間にわたります。
人型AIアシスタント「レイチェル」の役割
「レイチェル」は、人間に近い感情表現やコミュニケーション能力を持つAIアシスタントです。音声や表情、しぐさを駆使して、購入プロセスを楽にすることが期待されています。カー用品を扱うオートバックスでは、商品の適合確認や取り付け作業が必要なため、専門知識を持つスタッフが求められています。今回のトライアルでは、「レイチェル」がこの専門知識を補いながら、ユーザーがスムーズに商品を選べるようサポートします。
トライアルの具体的な内容
トライアルでは、来訪者がタブレットを使用して「レイチェル」の接客を体験できる模擬環境を提供します。具体的には、以下のようなサービスが行われます:
- - 車種、購入履歴、在庫状況、価格、商品の特徴などを元に、適切な商品を推奨
- - 車種の適合確認やPITでの予約、エンジンオイル交換といった定期作業への案内
このようなAIを活用した接客方法により、店舗スタッフの負担を軽減しつつ、顧客にはストレスの少ない環境を提供する狙いがあります。
参加する企業の役割
本トライアルには、3社が関与しています。オートバックスデジタルイニシアチブ(ABDI)がデジタルラボを運営し、評価。この中で「レイチェル」を活用した店舗におけるデジタルトランスフォーメーションを進めています。クーガー株式会社は、「レイチェル」を提供。また、Ridgelinez株式会社はトライアルの企画や実施支援を行い、その結果を分析して今後の店舗展開に向けた評価を行います。
オートバックスの未来
このトライアルを通じて、オートバックスセブングループは、AIと人の協力による接客の新しい形を模索しています。顧客のニーズに寄り添い、さらに進化する自動車市場において競争力を持ち続けるためには、テクノロジーの導入が欠かせません。今後、トライアル収集したデータやフィードバックを基に、各店舗での「レイチェル」の実装を検討する方針です。この取り組みが、店舗接客の在り方を変える一歩となるでしょう。加えて、顧客満足度の向上や販売戦略の革新にも寄与することが期待されます。
終わりに
この新しい接客スタイルが如何にして日常に浸透するのか、オートバックスの今後に大いに注目です。AIアシスタント「レイチェル」がどのように顧客とのコミュニケーションを深め、購買体験を向上させていくのか、私たちの購買行動にも影響を与えていくことでしょう。