Skillnoteが主催したスキルデータ活用勉強会、その模様と成果

Skillnoteによるスキルデータ活用勉強会の概要

2025年11月14日、株式会社Skillnoteが開催した勉強会で、製造業におけるスキルデータの一元化と可視化についての取り組みが議論されました。このイベントは、スキルデータを活用した人材育成と組織の最適化を目指すもので、約25名の参加者が集まりました。特に、実践企業からの学びを重視した内容となりました。

勉強会の流れ

勉強会は、Skillnoteの代表取締役である山川隆史氏のオープニング講演からスタートしました。山川氏は、参加者が抱える「スキルデータの一元化・可視化」に関する課題を紹介し、人的資本経営の重要性を説きました。これに続いて、実際に「Skillnote」を導入している二社が登壇しました。

ジャパンマリンユナイテッド株式会社の事例

まず、ジャパンマリンユナイテッドの鈴木方人氏が登壇し、同社のスキル管理の取り組みについて説明しました。100年以上の歴史を持つ造船会社で、スキルデータの一元化に取り組んでいる同社は、複数事業所での運用で直面した課題や工夫を紹介しました。現場作業者のスキルを管理するためにどのような工夫を凝らしているのか、具体的な事例が豊富に語られました。

シチズン時計株式会社のアプローチ

次に、シチズン時計株式会社の河島慎氏が登壇しました。シチズン時計は、腕時計の製造を一貫して行うメーカーであり、人的資本経営を掲げています。河島氏は、スキルデータを一元化し、可視化を進めることで人材の育成と確保に取り組んでいると述べました。また、グループ会社との連携が、スキル管理の進展にどのように寄与しているかにも触れました。

グループディスカッションの実施

勉強会の後半では、参加者が4～5人のグループに分かれ、スキル管理に関するディスカッションを行いました。ここで参加者は、それぞれの企業が抱える課題を共有し、解決策を探る貴重な機会となりました。中でも、社員をどのように巻き込むかや、スキルをどの粒度で設定すべきかといったテーマが活発に議論されました。このディスカッションを通じて、多くの参加者が共感し合い、他社の取り組みからインスピレーションを得る場ともなったのです。