新型マイクロプロセッサ発表
2025-04-16 17:22:30

STマイクロエレクトロニクスが新型マイクロプロセッサを発表 高性能とコストパフォーマンスを両立

STマイクロエレクトロニクス、新マイクロプロセッサ「STM32MP23」を発表



STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM)は、新たな汎用マイクロプロセッサ「STM32MP23」を発表しました。このシリーズは、低コストながら高性能を兼ね備えたデザインが特徴であり、産業用やIoTエッジコンピューティングなど、幅広いアプリケーションでの利用を視野に入れています。

高温耐性と強力なコアを搭載


STM32MP23は、最高125℃の動作温度範囲を誇ります。また、デュアルArm® Cortex®-A35コアを搭載し、動作周波数は最大1.5GHzです。この高性能なプロセッサは、リアルタイム向けに最適化されたCortex-M33コア(動作周波数400MHz)や、0.6 TOPSのニューラルネットワークアクセラレータも併せて搭載しています。これにより、産業現場だけでなく、高度なHMIや機械学習に対応することが可能になります。

スマートシティへの適応


STM32MP23シリーズは、スマートファクトリやスマートシティ、スマートホームといった現代のインフラに組み込まれる設計になっています。また、AIや機械学習機能を支えるニューラルエンジンが搭載されており、直感的で柔軟なHMI構成が可能です。さらに、H.264デコーダは1080p60の高解像度動画に対応し、リアルタイムでのグラフィックス処理を実現します。

セキュリティ対策も万全


新しいマイクロプロセッサは、ネットワーク機器とのセキュアな接続を実現するため、SESIP3及びPSAレベル1の認証を目指しています。セキュリティ機能としては、セキュアブート、Arm TrustZone™アーキテクチャ、セキュアキーストレージ、タンパ検出機能を装備しており、安全性も重視されています。

OpenSTLinuxサポートの拡充


さらに、STM32MP23シリーズの提供開始に伴い、OpenSTLinuxのサポートが2年間から5年間に延長されました。この延長によって、開発者は最新のセキュリティパッチにアクセスしやすくなるほか、開発環境の安定性も向上します。これにより、YoctoやBuildroot、OpenWRT、OpenSTDroidなどのフレームワークを利用した開発がよりスムーズになります。

BGAパッケージオプション


このシリーズは3種類のBGAパッケージオプションが用意されており、高密度の0.5mmピッチまたは0.8mmピッチを選択することができます。また、すべてのパッケージはSTM32MP25とピン位置が互換性があり、産業機器向けの温度範囲(-40℃〜125℃)で運用できます。

従量生産がスタート


STM32MP23シリーズは現在量産中で、参考価格は大量購入時で約8.46ドルとなっています。この新しい機器は、IoT時代を迎える中でのさまざまなニーズに応えるものとして期待されています。

STマイクロエレクトロニクスについて


STマイクロエレクトロニクスは、50,000名を超える従業員を有し、約20万社の顧客とともに最先端の半導体ソリューションを提供しています。持続可能なビジネスモデルの構築に取り組んでおり、2027年末までに100%の再生可能エネルギーの使用を目指しています。詳細についてはSTのウェブサイトをご覧ください。

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STマイクロエレクトロニクス(株)
マイクロコントローラ・デジタルIC・RF製品グループ
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
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